【第4話】高次脳機能障害の僕にとっての“見えないチャンス”


〜心で見ることができた、あの3日間〜


最近、仕事が本当に大変でした。

連休前後でとにかく忙しくて、頭がパンク気味。

しかも、法律の改正によって今までスムーズにできていた業務が、

一気に複雑になって、膨大な時間と集中力が必要になった。


そして――ついに、目を怪我した。


会社を2日間休み、連休中もずっと寝ていた。

正確に言えば、何もできなかった。


でも、寝ている間に気づいたんです。


“ああ、これは魂からのサインだったんだ”

無理しすぎていた僕に、「立ち止まれ」って教えてくれた。


3日間、ひたすら眠った。

不思議なことに、目が見えないことで、“心の目”が開いた。



視覚を失った瞬間、

人の心の動きが手に取るようにわかるようになった。

そして訪れた姪の新築祝い。


久しぶりの再会にも関わらず、心から接してくれたのは、

たった一人、義理のお父さんだけだった。


他の人の言葉や態度は、

表面的で、心がこもっていなかった。


「ああ、僕は“心でつながる人”と出会いたいんだ」

そうはっきり思った。


その直後、心のこもったSNSのメッセージが、

2人の優しい人から立て続けに届いた。



記憶障害があることで、僕には雑念が少ない。

だからなのか、心から思ったことがすぐに現実になっていく。

出会いたい人、つながりたい人、

心で思った瞬間、その人たちがやってくる。


これは欠点の裏側にある、**“見えない力”**なのかもしれない。



僕のように、

「目に見えない障害」を抱える人間には、

“目に見えるものだけを追う人”は寄ってこない。


だからこそ、

心で人を見る人、魂でつながる人が、

自然と僕のまわりに集まってきている気がする。



【まとめ】

•目の怪我で、心の目が開いた。

•視覚を失って初めて、人の“本当の心”が見えた。

•記憶障害が、実は“引き寄せの力”を高めていた。

•心に合わせて生きることで、本物のつながりが生まれている。

•高次脳機能障害というピンチが、魂の才能を呼び覚ましてくれている。