瞳に宿る魂の光・第2話


― 魂が磨かれた瞬間 ―


「魂が磨かれた」って、どういう瞬間なんだろう。

そう問われて、僕の中に浮かんできたのは、幾つもの挫折と、そこに差し込んできた人の光でした。



■ 3年間の浪人、そして1ヶ月の引きこもり


大学受験に3年間挑戦して、結果が出なかったとき。

僕は実家に帰り、心がぽっきり折れて1ヶ月間引きこもりました。

でも、その時——

おばあちゃんが、何度も何度も僕のことを褒めてくれたんです。


「新一は本当に頑張ったね」

「すごい子だね、えらいね」って。


何もできない自分を、無条件で認めてくれるその言葉が、心に沁みました。

それで僕はまた、前を向けた。もう一度、東京で頑張ろうって思えた。

この時、魂に「光の粒」が宿った気がします。



■ 仕事での大失敗と、ヤクザとの交渉


現場監督の仕事をしていた時、大きな失敗をしてしまって、信頼を一気に失いました。

誰からも必要とされていない。

そんな思いで押しつぶされそうだったとき、現場でトラブルが起き、僕はヤクザのような人たちと一人で交渉することになりました。


逃げずに、誠実に向き合いました。

不思議と怖くなかった。

その姿を見ていた社長は、僕を責めずに会社に残してくれました。

「君の中にある本質」を見てくれたように感じて、とても嬉しかったです。



■ 「絶対に働きたい」というプライド


記憶障害があっても、僕は働きたい。

それは、健常だった頃の自分への想いでもあり、今の自分への挑戦でもありました。

どんなに辛くても、「できない」と言われても、「絶対にやる」と決めていた。

その執念が、魂の芯を強くしてくれた気がします。



■ 毎日が「不安」から始まるからこそ


記憶障害があると、毎日がリセットされてしまう。

昨日できたことが、今日できるとは限らない。

その不安を、毎日「ありがとう」と言えるまでに変えていく作業を、何十年もやってきました。


ネガティブをポジティブに変える毎日。

何度失敗しても立ち上がり、またチャレンジする。

それを積み重ねた自分を、今ではちょっと誇りに思っています。



■ たくさんの人の温もりが、僕を照らしてくれた


障害をオープンにして、SNSで発信し始めたとき。

多くの人が「応援してるよ」「すごいね」って言ってくれました。

まるで、氷のように冷たくなっていた心が、溶け出すようでした。

リアルでも、たくさんの優しい人たちが、そばにいてくれました。



■ やりきることで見えてきた“奇跡”


もうダメだと思ったとき、僕は「ベストを尽くして、あとは天に任せる」と決めています。

その先に、不思議なことが起きる。

想像を超えるような展開が訪れたり、奇跡のように問題が解決することもある。



■ 見えていた「光」の感覚


僕には、ずっと未来に太陽のような光が見えていました。

どんなに暗くても、心に太陽がある。

その光を信じて、今を一歩一歩生きてきました。

だからこそ、今のこの「心から幸せ」と言える状態があるのだと思います。



■ 「ありがとう」と言えるようになった心


つらい時にはなかなか出てこなかった「ありがとう」の言葉。

でも今は、困難さえも「自分を磨いてくれるギフト」だと思えるようになりました。

だからこそ、「ありがとう」と言えるんです。

魂が、またひとつ輝いた瞬間です。



あなたの魂も、きっと磨かれています。

どんな過去も、どんな失敗も、愛に変わる日がきっと来る。

そう信じて、一緒に歩んでいけたら嬉しいです。