第1章:自分に喜びを与える。話はそこからだ
――高次脳機能障害の僕が見つけた「魂からの幸せ」
◆ 喜びは小さな選択からはじまる
「自分に喜びを与える」と言うと、何か特別なご褒美を想像するかもしれません。でも、僕にとってそれは好きな飲み物を飲むことや、ちょっとした休憩だったり、見晴らしの良い自然の中で心を和ませることだったりする。
高次脳機能障害を持った今、目まぐるしい予定やマルチタスクはできなくなった。けれど、小さな「今ここ」の喜びを感じる力は、誰よりも深くなったと思う。
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◆ 障害がある自分を「宝物」と思えるまでに
僕が「障害のある自分」を宝物と思えるようになるには、40年近くかかった。
できないことが増え、成果も人に見せられるような形では現れない。それでも、どれだけ一生懸命やってきたか、心からベストを尽くしてきたかに目を向けると、
「こんなに頑張ってきた自分って、すごいじゃん」って、ようやく思えるようになった。
他人の評価じゃなくて、自分の誠実さで自分を評価する。それが僕にとっての「宝物感」なんだ。
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◆ 言霊の力が、僕を立ち上がらせてくれる
喜びや感謝を忘れてしまいそうなとき、僕はこう唱える。
•「生きてるだけで100点満点」
•「すべては良くなるための過程」
•「感謝してます」
斎藤一人さんの「天国言葉」は、脳が混乱しやすい僕でもシンプルに心に届く。脳が覚えてなくても、魂が覚えてる言葉たち。
これらの言霊は、心の中に光をともしてくれる。
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◆ 波動の違いが、世界を変える
自己肯定感があるときの僕は、明るく、軽やかで、波動が高い。
反対に、否定感でいっぱいになると、くすんだ、重たい空気に包まれる。
それはまるで、自分が発する周波数で現実を作ってしまうかのように。
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◆ 「満たす」と「甘やかす」はまったく違う
「甘やかす」は一瞬だけエネルギーが上がって、すぐに消える。
でも「自分を満たす」っていうのは、深いところからエネルギーが湧いてきて、それが続いていく感覚。
魂の燃料になるような、自分との対話だと思う。
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◆ 魂レベルで見る、僕の人生の意味
僕の人生の意味――それは、
混乱の中でも喜びを見出し、障害を抱えながらも幸せを選び、自分の魂を磨くこと。
どんな出来事も「ダイヤモンド」に変える力があると信じて、歩いていくことなんだ。
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◆ 脳の損傷がくれた、新しい感性
今を生きる力。
この瞬間を大切にする力。
普通の人の10倍の密度で、僕は生きているように感じる。
それに、直感力も増したし、引き寄せの力も高まった。
願いが現実になることが増えて、「思考が現実化する」を体で感じている。
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◆ クオリア ― 今ここにある美しさ
一番美しいクオリア、それは人の優しさに触れた瞬間の感動。
小さな花、静かな風、優しい言葉。
心の目で見たとき、そのすべてが奇跡に見えるようになった。
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◆ 僕が輝ける場所は「今ここ」にある
自分の障害をオープンにし、合理的配慮をもらえる場を自分でつくった。
そこが僕の「居場所」になった。
誰かの期待じゃなく、僕自身のペースで働ける場。
それが、今の僕を輝かせている。
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◆ 喜びを与えたら、奇跡が起きた
ベンツが買えた。
憧れだったミラコスタに泊まれた。
シンガポール旅行も叶い、家まで建てた。
自分に喜びを与え続けたら、夢が次々に叶っていった。
そのとき、お金は自然と入ってきた――まるで宇宙が応援してくれているように。
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◆ まとめの言葉
「障害があっても、自分を喜ばせ続けていれば、世界は味方になる。
小さな幸せが、人生のすべてをダイヤモンドに変えていくんだ。」
