ザリガニとベンツと、ちょっとした奇跡
今日は、思いがけないハプニングから始まった一日でした。
朝、出かけようと愛車のベンツに乗り込もうとしたら、
エンジンがうんともすんとも言わない。
「あれ?」と思って確認してみたら、バッテリーが上がっていました。
最初はちょっとがっかりしたけれど、
ふと考えてみたら…
これがもし遠出の途中だったら、と思うとゾッとしました。
出発前に気づけたこと、これってすごくラッキーだったのかもしれません。
すぐに友達の自動車整備士さんに連絡すると、
すぐ駆けつけてくれました。
こういう時に、頼れる友達がいるって本当に心強いですね。
ベンツのボンネットを開けた瞬間、
びっくり。
ボンネットがほぼ90度、真っ直ぐに開きました。
ベンツって、こういう細かいところも特別なんだなぁと、改めて感心。
そしてさらに驚きの展開が待っていました。
「これ、ザリガニの死骸あるよ」と友達が教えてくれて、
エンジンルームを覗き込むと…
本当にザリガニが入り込んでいました!
家の近くには長生池という大きな池があって、
たまに道をザリガニが歩いているのは見かけたことがあったけど、
まさか自分の車に入り込んでいるなんて…。
小さな命が、旅をするように僕のベンツまで辿り着いて、
そしてそこで静かに眠っていたと思うと、
なんだか不思議な気持ちになりました。
バッテリー交換自体も簡単ではなく、
ベンツ特有の大容量バッテリーだったので、通常より高価なもの。
でも、友達が似たようなもので少しリーズナブルなものを探してくれて、
交換してもらいました。(それでも3万円ほどかかりましたが)
車を直してもらいながら、
友達と笑い合ったり、ザリガニの話をしたりして、
ただの「車が動かない」という出来事が、
とても温かい思い出に変わっていくのを感じました。
何かがうまくいかない時、
その裏には「もっと大きな良いこと」が隠れている。
今日改めて、そんなことを教えてもらった気がします。
ザリガニとベンツと、ちょっとした奇跡。
忘れられない、素敵な一日になりました。


