【檄文ブログ|第1章・第2話】


あなたの中にいる“もう一人の自分”を励ます


――檄文は、内なる自分へのラブレター。



僕の中には、もう一人の自分がいます。


それは、

「もっと自由に、もっと軽やかに、自分らしく生きたい」と願っている僕。

でも、なかなか前に出てこれずに、心の奥にそっと隠れてしまった僕。



◆ いつから、もう一人の自分は隠れてしまったのか


それは、高次脳機能障害という名の“突然の現実”からでした。

記憶が保てない。

言葉が出てこない。

できていたことができなくなる。


行動するたびに失敗する。

言葉にしようとしても、頭の中が真っ白になる。

だから、静かに、じっと、引きこもるしかなかった。


――本来の自分が、心の奥に閉じ込められた瞬間でした。



◆ 子どもの頃の自分からの手紙


「今のあなたは、本来のあなたではないよ」

「もっと自由に、もっと楽しく生きてほしい」


子どもの頃の僕が、今の僕にそう言ってくれている気がしました。


不器用でも、前のようにできなくても、

“そのままの自分”で輝いていいんだよと――。



◆ もう一人の自分に手紙を書くとしたら


僕はこう言いたい。


「障害を背負って、本当によく頑張ってきたね。

でも、あなたはもう大丈夫。

自分のやりたいように、自分の心が望むことをやっていこう。

もう、できるよ。

殻を破って、もっと自由に生きよう。

あなたの未来を、心から応援しています。」



◆ 怖くて言えなかったこと


人と気楽に話すこと――

以前は当たり前だったことが、障害を負ってからは怖くなった。


昔は、誰からも好かれる自信があった。

今はそれがなくなり、人と関わるのが怖い。


でも、それでもやっぱり、また笑って話したい。

気楽に、心から楽しく会話したい。

それが、僕の本当の願いです。



◆ 弱さをさらけ出すことが、つながりを生んだ


34年間、障害とともに必死に生きてきた僕。

でも、もう頑張れないと感じたとき、正直に“弱さ”をオープンにしました。


それは混乱も生んだけれど、

代わりに、“本当のつながり”が生まれました。


本来の自分を見せたことで、

「そのままのあなたが好き」と言ってくれる人たちに出会えた。


それは、何よりの宝です。



◆ 檄文を読むとき、大人の僕はこう言う


「行くぞ! 殻を破れ! 大丈夫、君ならできる」


檄文を読むたびに、大人の僕が背中を押してくれます。

強い意志とともに、内なる声が湧き上がってくる。


そして、その声が、あの“もう一人の僕”に届く。



◆ 一緒に殻を破っていこう


もしその“もう一人の僕”が、僕にこう言ってくれたら――


「ありがとう」


その言葉に、涙が出るほど嬉しくなると思います。


そして、僕もこう返したい。


「一緒に行こうよ。

本来の自分で、心から楽しく生きようよ。

殻を破って、また笑い合える世界へ、行こう。」



【今日のまとめ】


檄文は、内なる自分へのラブレター。

心の奥で眠っていた“もう一人の自分”を励ますために。

今こそ、一緒に殻を破ろう。



次回【第3話】は――

**「本当の力は、“殻の外”にある」**をお届けします。


あなたの中の“光”を、もっともっと取り戻していきましょう。