【第3回ブログ記事】


「“足りない”を手放したら、心が満ちてきた」




「もっとお金があれば…」「もっと時間があれば…」

僕は長い間、そんな思いにとらわれてきました。

障害を抱えてからは特に、「このままでは何もできなくなる」という焦りや恐れが、心を締めつけていました。

でもある時、気づいたんです。

“足りない”の正体は、心の中にある幻想だったということに。




1. 「足りない」が口癖だった日々


僕が足りないと感じていたのは、お金、時間、自由。

「もっと○○があれば幸せなのに」と、ずっと外に求めてきました。

その不足感から逃れたくて、副業をしたり、投資を学んだり…

けれど心はいつも追い詰められていて、「お金があればすべて解決する」と信じて疑いませんでした。


2. 不足感の裏に隠れていた「恐れ」


「働けなくなったらどうしよう」「稼げなくなったらどうなる」

そうした未来への不安が、不足感の正体でした。

他人と比べて「自分はダメだ」「あの人はあんなに持ってるのに」と、虚しさを感じたこともあります。


3. 「もうすでにある」に気づく瞬間


でも、ふと立ち止まって「働けること」自体に感謝できた時、

そして奥さんの「お金がなくても、あなたには価値があるよ」という言葉に救われた時、

僕の中で何かが変わり始めました。

「ない」ばかりを見ていた目が、「ある」に向き始めたのです。


4. 「あるもの」に気づいて、満たされていく


感謝を意識し始めたら、心がふっと楽になりました。

「今ここにあるもの」に目を向けると、実はすごく恵まれている。

そして自分を大切にする選択、たとえば“自分の良さを信じる”ことが、心を静かに満たしてくれました。

目の前のことに丁寧に向き合うことで、毎日が少しずつ豊かになっていったんです。


5. 障害が教えてくれた「すでにある強さ」


高次脳機能障害によって、僕は記憶や認知のハンデを抱えました。

でも、だからこそ育った力もありました。

直感、努力、予習という工夫、自分の中にある力に気づけたこと。

そして「できないことがあっても、そのままで愛される時が必ず来る」と信じられるようになりました。


6. 「今ここ」「感謝」こそが最高の豊かさ


スピリチュアルな視点から見ると、不足感は“幻想”なのかもしれません。

不安がそう思わせていただけ。

「今、ここ」に意識を向け、ただ感謝するだけで、

心は穏やかになり、本当の豊かさが溢れ出してきたのです。





かつての僕は、ずっと「ないもの」ばかりを見ていました。

でも今は、こう思えるようになりました。


「足りない」は幻想。感謝こそが、すべてを満たしてくれる。」


追いかけていた豊かさは、ずっと自分の中にあった。

今この瞬間、深く息を吸って「ありがとう」とつぶやけること。

それが、人生で最も大切な「足りている証拠」なのだと思います。