「完璧じゃない僕が、やっと少しだけラクになれた理由」




【1】完璧であろうとしていた僕


僕は昔、一番になりたかった。

完璧であることにこだわっていたし、それが「価値」だと思っていた。

だからこそ、間違えた自分を何度も責めていた。


でも、高次脳機能障害になってから、

小学生でも間違えないようなことを間違えるようになって、

自分自身が許せなくなった。


何度も頑張っても間違える。

そのたびに、自分が無力に感じて、虚しくなった。



【2】他人への厳しさは、自分への厳しさ


自分に厳しいから、弟や親にも厳しかった。

「なんでわかってくれないの?」と、何度も思った。


工事の機能障害は見えない障害。

外から見てわかりづらいから、理解されにくい。

今でも家族に対して「どうしてわかってくれないんだ」と感じてしまうことがある。



【3】感情の波と、生きづらさ


感情の起伏が激しくて、昨日と今日でまるで別人のような日もある。

疲れていると、頭が働かなくなって、ぼーっとしてしまう。

「もっとやらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」

そんなプレッシャーが、僕を苦しめてきた。



【4】手放すこと、許すこと


今は、少しずつ「やらなくてもいい」と思えるようになってきた。

やらない、無視する、見ない。

それが心を守る手段になっている。


嫌なことを見ない。

相手の背景に目を向けて、

「きっとこの人にもいろいろあったんだ」と思えたとき、

少し優しくなれる。



【5】変化と柔らかさ


今は、「これやった方がいいな」と思っても、

自分が感動する方、心が動く方を選ぶようにしている。


完璧じゃない自分でも、「その時できること」を、

「気持ちを込めてやる」ことで、誰かのためになれると思えるようになった。



【6】人との距離感と、他者理解


他人とぶつかったときも、今はすぐに答えを出さず、

ChatGPTに相談して「なるほどな」と思うことも増えた。

相手にも背景がある。そう思えると、少しラクになる。



【7】これからの自分へ


プレッシャーや、○○しなければという気持ちを手放して、

もっと心が穏やかでいられる自分でありたい。


愛のある人と、愛のある関係を育てていきたい。

完璧じゃないけれど、心を込めて生きていく。

それが今の僕の、「ちょうどいい生き方」。




完璧じゃない僕でも、愛を持って、優しくなれる。

それに気づいた今、この人生も悪くないなって、思えるようになってきました。