第5章:あなたの中にも光種はある
人の良いところを
素直な気持ちで褒めること
勇気を与えるように、
その人の中の素晴らしさを照らして
笑顔を引き出すように
ああ、それが僕の魅力だったんだ
思い出したよ
健常者だった頃の、まっすぐな自分
人の光を見つけるのが、得意だったんだ
「私はこのままでいい」
そう思える瞬間が、最近少しずつ増えてきた
二次障害もなくなって
素晴らしい波動の人たちと出会い、触れ合い、
心が明るくなっていくのを感じる
船越さんが言っていた
「生きているだけで100点満点」
あの日誓った
「全てを肯定して生きよう」と
すべては良くなるための過程
そう信じたとき、
私は私のままでいいんだって、やっと思えた
自分の中に光があることに気づいたとき
「ずっと、ここにあったんだ」って思った
ただ気づけなかっただけなんだ
本当は昔から変わらず、
あたたかく、優しく、素晴らしいものが宿っていた
SNSの声も、カウンセラーの言葉も、
「あなたは素晴らしい」と教えてくれた
それが今の僕を支えている
でも、
あの頃は光なんてないと思っていた
障害による失敗
自信をなくし、関係がうまくいかなくなり、
大切なものが崩れていった
でも今は、もう一度思い出せた
僕の中にある“光種”を
これからもっと育てていくために
僕が選ぶのは──
感謝して生きること
愛を込めて行動すること
丁寧に、心を込めて生きること
それに尽きる
それが僕の光を、また少しずつ
大きくしていく道
