第3章:愛でるという感性 ― 小さなことに宿る光種


一番心が震えるのは、

小さな花の可憐な姿

人の笑顔

小さな子どもの無邪気な存在


そんな瞬間に出会えたとき、

「ああ、自分にもこういう感性があるんだな」と

ふと自分を好きになれた


女神さんが小さな花を「かわいい」と愛おしむのを見て、

私もそんなふうに世界を見ている自分に気づいた

その時、心がそっとほどけた気がした


窓から見えた、長世絵池のきらめき

静かに波打つ水面に、

「わあ、綺麗だな」と心が無邪気になった

子どものように、素直に感じた

それは、世界を“そのまま愛でている”瞬間だった


この世界が美しいと思えるようになったのは

船越さんの言葉

女神さんとの出会い

奥さんの存在

そんな出会いが教えてくれた

今、ここに生きていることが、

どれほどの奇跡かということ


「あなたは素晴らしい感性を持っている」

そう伝えたことがある

エネルギーを感じたままに、その人の良さを

言葉にして手渡した


その時、相手の目がふわっと輝いた

心が明るくなる瞬間を見た

だから私は思う

“褒めること”って、本当に美しい行為なんだって