【第4回|香取神宮:大切なものを守る力を授かる時】

〜決断・守る強さと優しさ〜



香取神宮に参拝したとき、僕の中で静かにひとつの「覚悟」が芽生えました。

それは「守りたいものは何か?」という問いに対する、自分なりの答えでした。



◆守りたいと思ったとき、初めて見えたもの


これまで僕は、当たり前のように毎日を生きてきました。

でも、障害を負い、生活が激変してからというもの、見える世界が少しずつ変わってきました。


香取神宮で静かに目を閉じたとき、心に浮かんできたのは――

家族、弟、親友、そして仕事や日々の生活。


それらは、どれも大切なのに、忙しさの中でつい後回しにしていたもの。

「守りたい」と強く思った瞬間に、今まで気づかずにいた本当の“宝物”に光が差したような気がしました。



◆ときめきを忘れていたのは、誰のせいでもなかった


「ときめくものを選びたい」

そう思っても、なぜか躊躇してしまう自分がいました。


原因は、心の奥にあった“固定概念”でした。


「昔の自分ならもっとできたはず」

「障害がある自分は気を抜いたらいけない」

「楽しんでいたら、また間違えるかもしれない」


そんな思い込みが、僕の自由な感性を縛っていたのです。

健常だった頃の自分と比べることで、自分を責め、追い込んでいた。

それが、僕が“ときめく”ことを自分に許せなかった理由でした。


でも、今なら言えます。

「もういいんだよ」と。



◆優しさは、出せなかっただけ


優しさは、ずっと持っていたと思います。

でも、それを出せる余裕がなかっただけ。

心に余白がなかったり、周りの状況に流されて、自分の気持ちに気づく時間さえなかったのです。


優しさと強さは、別のものに見えるかもしれない。

でも本当は、優しさを貫くためには「強さ」が必要なのかもしれない――そう思うようになりました。



◆決断:もっと自分らしく生きていく


香取神宮で感じた「決断」はとてもシンプルでした。


「もっと自分らしく、やりたいことをやっていく」


それだけのことなのに、これまでずっと難しく感じていました。

でも今は、その選択こそが「強さ」だと心から思えます。



◆強さと優しさの融合とは?


僕にとって、強さと優しさが融合した生き方とは――

**「心の声に従って、自分軸で生きること」**です。


誰かに合わせて無理をするのではなく、

過去の自分と競うのでもなく、

いまこの瞬間の自分の感覚を信じて選ぶ。


それが、自分を守り、大切な人たちを守る、最も強くて優しい方法なのかもしれません。



香取神宮は、そんな自分らしい生き方を後押ししてくれる場所でした。

ここで芽生えた「決断」は、これからの日々の中で少しずつ形になっていくと思います。