――「あなたは素晴らしい」その一言が、奇跡を起こす――
「あなたはどんなことがあっても素晴らしい人ですよ」
「たとえうまくできなかったとしても、あなたは愛のある人ですよ」
これは、僕が高次脳機能障害の二次障害に悩んでいた時、友人からかけられた言葉です。
絶望の中にいた僕の心に、そっと灯った優しい光でした。
言葉ひとつで、人はここまで救われるのかと感じた瞬間でした。
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一方で、自分が誰かに言葉をかけたことで、相手の心や現実が変わったこともありました。
「あなたは素晴らしい人ですよ」「あなたには素晴らしいものがあるんですよ」
そう伝えると、相手のエネルギーがふわっと大きくなり、明らかに変わっていくのが分かりました。
「あなたは綺麗ですね」と言い続けていた方が、日に日に綺麗になっていく――
言葉には、その人の内側の輝きを引き出す“魔法”があるのだと実感した体験です。
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僕は「大丈夫」という言葉を、かつて毎日3000回以上、自分に唱えていました。
それは、記憶障害による不安を乗り越えるための、僕なりの“セルフヒーリング”でした。
言葉を繰り返すたびに、少しずつ「大丈夫な自分」に近づいていったのです。
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逆に、ネガティブな言葉を多用していた時期もありました。
仕事で大失敗し、膨大なタスクに押しつぶされそうになった時、
自分を責める言葉を繰り返すうちに、まるで地獄に落ちていくような気分になりました。
光も見えず、未来も信じられず、ただビクビクしていた。
あの頃の僕には、自分を励ます言葉が必要だったのです。
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言葉をポジティブに変えることで、自分のセルフイメージにも変化が生まれました。
記憶障害で自信がなくても、「よし、やるぞ!」という言葉を繰り返すうちに、
行動する勇気が湧いてきました。
「できるかどうか」ではなく、「やってみよう」と思える自分に変わっていったのです。
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現実が変わったと実感できることも、最近たくさんあります。
「これは良くなる過程だ」と言葉にすることで、本当に良い方向へ向かう出来事が増えてきました。
「全てを肯定する」という言葉も、僕にとって大切な魔法の言葉です。
その言葉を使い始めてから、人間関係にも光が差し込みました。
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言葉の力を、最も強く感じたのは高校時代。
大怪我をして絶望の中にいた僕に、先生が毎日こう言ってくれました。
「お前ならできる」「お前なら大丈夫だ」
その言葉が、僕の心と身体に奇跡を起こしてくれました。
練習もできなかったのに、試合当日、6種目を完璧に演じ切ることができたのです。
言葉は、まさに魂を動かす“魔法”だと実感しました。
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そして今、僕はカウンセラーや親友からもらったあの言葉たちを、
悩んでいる人たちに渡しています。
「あなたは素晴らしい」
「あなたは頑張っています」
「明るい未来が待っていますよ」
障害があっても頑張る僕の投稿を見て、相談してくれる人たちがいます。
僕が受け取ってきた“優しい言葉”のバトンを、今、必要な誰かに渡せていると感じます。
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言葉は、心に届く光。
自分を変えるだけでなく、人を照らし、未来を動かす力を持っている。

