第5回:健康は当たり前ではなかった


~サブタイトル:あなたの体は、あなたの味方ですか?~

若い頃は、健康が「当たり前」だと思っていました。
少々無理しても、なんとかなる。
疲れたら寝ればいい、食べれば元気になる――
そんなふうに、深く考えることなく身体を使っていた気がします。

でも、本当に大切なものほど、失いかけたときに初めて気づくもの。
「健康」は、まさにその代表なのかもしれません。


体からのサイン、無視していませんでしたか?

僕にも、体からのサインを無視してしまった経験があります。
肩が痛いのに、無理して動かし続けた結果、肩を壊してしまった。
足首をねんざしても無理をして、今度は反対側まで痛めてしまった。
頭がパンク寸前なのに、やり続けた結果、イライラが止まらなくなった…。

キャパオーバーだったんだと思います。
「もう無理だよ」と、体はちゃんと教えてくれていたのに、
その声に耳を傾けられなかった。


「ありがとう」を伝えたい、僕の身体たちへ

このテーマを書きながら、改めて自分の身体に感謝の気持ちがあふれてきました。
僕の肺さん、ありがとう。
僕の大腸さん、肛門さん、水蔵さん、ありがとう。
僕の目、僕の脳、いつも支えてくれてありがとう。
僕の手、皮膚、髪の毛、顔、そして全身、本当にありがとう。

心から、**「抱きしめたい」**と思える自分の身体。
ずっと一緒に生きてきた、大切な相棒です。


これから健康を保つために意識したいこと

高次脳機能障害を抱える僕にとって、
「脳を休める」こと はとても大切です。

在宅勤務で動かない時間が多いからこそ、
室内でできる運動(たとえばスクワット)を少しずつ取り入れていく。
野菜を多く摂る食事を心がけていく。
寝不足に気をつけて、土日はしっかり「脳を休ませる時間」を取る。

時には、**「なにもしない日」**を大切にしたい。
それは、ただの怠けじゃなくて、
**「脳にとっての回復の時間」**なんです。


あなたへの問いかけ
1. これまで、体からのサインを無視してしまったことはありませんか?
2. あなたの体の中で、「ありがとう」と伝えたい場所はどこですか?
3. 健康を保つために、今日から何を意識したいですか?


まとめに代えて

私たちの身体は、いつも静かに、でも懸命に働いてくれています。
どんな時も、黙って一緒にいてくれる――
そんな**「最も近くにある、最大の味方」**なのかもしれません。

だからこそ、
時には休ませて、
時には「ありがとう」を伝えて、
一緒に、これからも生きていくパートナーとして、大切にしていきましょう。


次回:第6回「お金よりも大切なのは思い出だった」 ~心に残るのは、体験だけ~ に続きます。