第2回:あんなに働く必要はなかった


~サブタイトル:何のために働いていたの?~

「もっと働かずに、家族との時間を大切にすればよかった」
これは90歳の方が語った、人生の後悔のひとつです。
若い頃、がむしゃらに働くことが正しいと思っていた。
でも、人生の終盤に差し掛かったときに残るのは、
“稼いだお金”ではなく、**“一緒に過ごした時間”**だったと気づくのです。


僕の気づき:働くことの意味が変わった瞬間

僕は、高次脳機能障害という見えない障害を抱え、自分のことで精いっぱいな時間を長く過ごしてきました。
その中で、「忙しさ」に隠れてしまった大切な人たちの存在に、なかなか気づく余裕がありませんでした。

働くことは、生きるため、家族を守るため、当然のこととしてやってきた――
でも、今振り返ると、
「働きすぎて、自分や家族との時間を見失っていた」
そんな後悔が、じわじわと胸の奥に残っていたのかもしれません。


倒れて気づいた、大切な時間の価値

実際、僕は6年前に働きすぎで倒れました。
そこから、「もう無理はしない」と心に誓いました。
あの出来事が、**“自分自身を取り戻す旅”**のはじまりでした。
仕事の義務から解放され、少しずつ自分の時間、家族との時間を取り戻してきました。

今では、家族との時間、そして自分自身の時間を大切にしながら働くバランスがとれていると思います。
そして何より、働けること自体が嬉しいと感じられるようになったのが、大きな変化でした。
義務ではなく、感謝。
苦しみではなく、喜び。
働く意味が変わったのです。


このYouTubeの紹介者:がん闘病中の方の想いから

この「働きすぎの後悔」を語ったYouTubeを紹介してくれたのは、がんと闘いながら日々を大切に生きている運上さん。
その運上さんの姿から、改めて 「何が本当に大切なのか」 を教えてもらいました。

健康な時間は永遠じゃない。
家族と過ごす今の時間は、戻らない。

だからこそ、もっと家族や親しい人と話す時間を、増やしていこうと思います。
そして、大切な人との時間を後悔なく過ごすためにも、
今の選択、今の一日を大事にしていきたい。


あなたへ問いかけてみたい3つの質問
1.忙しさの中で、見失ってしまった大切な人はいませんか?
2.「家族との時間」と「仕事の時間」、今はどうバランスをとれていますか?
3.働くことの「喜び」と「義務」、今どちらがあなたを動かしていますか?


まとめに代えて

「働くこと」は生きるうえで欠かせないけれど、
“何のために”働いているのかを忘れてしまったとき、
人生の大切なものがすり減っていってしまいます。

心も体も限界を超える前に、
今そばにいる人、今しかない時間を見つめ直すことが、
将来の自分への最高の贈り物になるのかもしれません。


次回:第3回「ありがとう、ごめんをもっと伝えればよかった」~素直な言葉は、後悔しない魔法~ に続きます。