鏡に向かって、自分を褒める ~見えてくる「本当の自分」~


朝、鏡の前に立ったとき、
ふと目をそらしたくなる日ってありませんか?

「今日の顔、なんか疲れてるな…」
「昨日もできなかった…」
そんなふうに、自分を責める言葉が浮かぶとき、
心も少しずつ曇ってしまいますよね。

でも、もしもその瞬間、鏡に映る自分に、そっとこう言えたらどうでしょう。

「今日もよく頑張ってるね」
「えらいよ、ちゃんと生きてるよ」
「ありがとうね、今日もいてくれて」

たったそれだけで、
心の奥に、じんわりと優しい光が灯るのを感じるんです。


私自身、重度の記憶障害を抱えて生きてきました。
ほんの一瞬で記憶が消えてしまう世界で、
“自分らしさ”を保つのは簡単なことではありません。

だからこそ、毎朝、鏡の前で自分を褒めることを、
ある時から意識するようになりました。

「今日も忘れながら、よくここまで来たね」
「また一歩、進めたね」
「あなたはあなたで、大丈夫だよ」

そう語りかけるたび、
まるで、心の奥に住んでいる“小さな自分”が微笑み返してくれるような気がするのです。


鏡の法則の視点から

“目の前の現実は、自分の内側の鏡”。
この世界に映るすべてのものは、自分が自分をどう見ているかを教えてくれます。

もしも鏡の中の自分に優しくできない日があるとしたら、
それは、自分の心が「もっと愛してほしい」と叫んでいるサインかもしれません。

だからこそ、自分に「よくやってるね」と声をかけることは、
現実に映るすべての世界を、優しさで包む第一歩になるのです。


スピリチュアルの視点から見る「自己肯定」

魂は、いつも完璧な存在。
でも人として生きていると、自分の欠けているところばかりを気にしてしまいます。

でもね、本当は、どんな自分でも愛されているんです。
宇宙から、神さまから、そして何より、自分自身の魂から。

鏡に向かって自分を褒めることは、
その魂の愛に、自分で気づいてあげる行為。
言葉で祝福を送ることで、魂のエネルギーが目覚めてくるんです。


脳科学・心理学の視点から見る「言葉の力」

脳は、主語を理解しません。
つまり、「あなたはダメだ」と誰かに言えば、それを自分自身への言葉としても受け取ります。
逆に、自分に「すごいね」「よくやった」と声をかければ、
脳は幸せホルモンを出して、元気になるのです。

特に、「鏡を見ながら自分に言う」という行為は、視覚と聴覚、内面の意識が連動し、
脳にも心にも、深く届くのです。


私たちは、もっと自分を褒めていい。
自分を優しく抱きしめていい。
どんなにできない日も、どんなに弱くても、
ちゃんと生きてるだけで、ものすごくすごいことなんです。


最後に、こんな言葉をあなた自身に贈ってみてください。

「今日も、ちゃんと生きてるね。すごいね、私。」
「忘れながらでも、ちゃんと前を向こうとしてる。えらいよ。」
「今日の笑顔も、なかなかいいじゃん。」

その言葉が、未来のあなたを優しく包み、
いつか「本当の自分の輝き」に出会う道を照らしてくれるはずです。


もしよかったら、
あなたが「今日、自分にかけてあげたい言葉」って、どんな言葉ですか?
一緒にその言葉を、未来のあなたに届けてみませんか?