第2章:「夢の扉は“予想外の角度”から開く」
〜出会いという奇跡が、すべてを変えた〜
それは、まるで風が向きを変えるように、
ある日、静かに訪れました。
思いもよらないところから、
想像もしていなかったチャンスが舞い込んだんです。
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■「頑張っても報われない」そんな時期があった
コツコツと続けてきた日々。
自分のペースで、一歩ずつ、一歩ずつ前へ進んできました。
合理的配慮を求めることも、発信をすることも、
すべては「自分らしく生きるため」の一歩でした。
でも正直、心の中には小さな「諦め」もあったんです。
「こんなに努力しても、誰にも気づいてもらえない」
「どんなに信じていても、何も変わらないんじゃないか」
そんな思いがよぎる夜もありました。
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■それでも、自分を信じ続けた
それでも僕は、「目の前の人を大切にすること」だけはやめませんでした。
人に優しくすること、丁寧に生きること、
小さな“ありがとう”をちゃんと伝えること。
それは、すぐに成果にはつながらないかもしれないけど、
僕の魂が望んでいた生き方でした。
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■“出会い”という名の、風のような奇跡
ある日。
偶然のように、でもどこか必然に感じる再会がありました。
それが、「女神さん」との出会い。
僕と同じように高次脳機能障害を持ちながらも、30年かけて回復と進化を遂げた彼女。
最初はただ、彼女の言葉に惹かれただけでした。
でも話していくうちに気づいたんです。
「これは魂の再会なんだ」と。
そして、その出会いをきっかけに、YouTube対談の話が現実になり始めている。
僕の「伝える」という夢が、具体的な形になって動き始めたんです。
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■見ている人は、ちゃんと見ている
そして、もうひとつの奇跡が起きました。
ある晩、まさに“一夜にして”起きた出来事です。
ずっと願い続けていた「合理的配慮」。
何年もかけて少しずつ訴えてきたその思いが――
なんと、役員の方から「合理的配慮の導入として、在宅ワーク」という提案として、自然にやってきたんです。
驚きました。
でも、それと同時に心の奥から静かにこう聞こえてきたんです。
**「見ている人は、ちゃんと見ているよ」**と。
積み重ねた想いも、丁寧に選んだ言葉も、
誰かの心には、ちゃんと届いていたんだ。
それはまさに、“神さまのタイミング”。
その瞬間、世界が少しだけ優しくなった気がしました。
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■夢は、正面からじゃなくて、横から開くこともある
僕はずっと、「頑張ったら報われる」と思っていました。
でも今は、少し違う風に思っています。
「報われる」というより、「気づいたら開いていた」
そんな風に夢の扉は開くこともあるんだ、と。
それは、予想していた正面のドアじゃなくて、
ずっと気づかなかった、横にあった小さな入り口だったのかもしれません。
でも、そこから見えた景色は、
それまで見ていたどんな世界よりも、美しかった。
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今、あの日の出会いと気づきを胸に、
僕は今日も、自分のペースで進んでいます。
“想像を超えるチャンス”は、準備ができている心にだけ訪れる。
それを証明してくれたのは、
あの静かな一夜の奇跡でした。
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次回:
第3章「魂に響いた“言葉の力”〜発信することでつながった世界〜」
