高次脳機能障害の僕が出会った“厳しさ”の意味
こんにちは、小川伸一です。
僕は17歳のときの事故で高次脳機能障害を抱え、今もなお重度の記憶障害と共に生きています。
そして、障害を負ってからというもの、自信を失い、ビクビクと過ごしていた時期が長くありました。
そんな僕に対して、現実はとても優しいものではありませんでした。
特に、母子家庭の女性たちから受けた態度や言葉には、深く心が傷つきました。
ある女性には、職場で日常的に無視され、責められ、まるで“人としての存在”を否定されているような冷酷さを感じました。
彼女はとてもエネルギーが枯渇していて、まるで僕のように弱っている人間から、何かを奪おうとしているようでした。
でも最近、僕はこう思うようになったんです。
⸻
鏡の法則は「気づき」のサイン
スピリチュアルでよく言われる“鏡の法則”では、
「目の前に現れる人は、あなたの内面の一部を映し出している」と言われています。
当時の僕は、自分には価値がない、何もできない、迷惑をかける存在だ…
そんな風に思い込んでいたから、
「あなたなんて役に立たない」と言う人が目の前に現れたのかもしれません。
つまり、相手の冷たさは、僕が自分自身に向けていた冷たさでもあったのかもしれない。
⸻
相手もまた“満たされていない”存在だった
母子家庭の女性たちの中には、
「私は愛されない」「自分を犠牲にしてでも強く生きなければならない」と思いながら、
日々戦っていた人も多かったと思います。
エネルギーが不足し、愛されたいけど愛を受け取れない。
そして、誰かをコントロールすることで安心を得ようとする。
そう考えると、彼女たちもまた深い傷と孤独を抱えた魂だったのかもしれません。
⸻
「障害」は魂のレッスンではなく、“見学”という視点
最近、沖縄の魂が見えるという女の子から、こんなことを教わりました。
「あなたはもともと完成された魂。地球に学びに来たんじゃない。見学に来たの」
「障害も、学びじゃない。カスタマイズされた“地球仕様”。本当のあなたは、もっと広くて大きい存在」
この言葉を聞いたとき、僕の魂が震えました。
何かを“乗り越えるため”でも“修行のため”でもない。
ただ、ありのままで、僕はすでに美しい魂なんだ。
そう思えたとき、心がすっと軽くなったんです。
⸻
優しさを封じ込めていた自分へ
障害を抱えてからというもの、僕は
「弱さを見せてはいけない」
「迷惑をかけてはいけない」
そんな思いから、ずっと自分を抑えて生きてきました。
でも今は、こう思えるようになりました。
「僕は、もう受け取っていいんだ」
「もっと愛されていいんだ」
そして、これまでの僕の人生は、
「家族への愛」や「仲間への思いやり」に満ちていたと気づいたんです。
⸻
最後に
もし、あなたが今、
「どうしてこんな辛い人と出会うんだろう?」と感じていたら、
それはあなたが悪いわけではありません。
あなたの魂が、
「もっと本当のあなたを思い出して」と優しく呼びかけてくれているのかもしれません。
僕のように、障害があっても、
過去に苦しんだことがあっても、
それでも魂は光り輝いています。
僕はこれからも、自分を癒し、
そして、同じように苦しんでいる誰かの力になれるように、
小さくても温かい光を届けていきたいと思っています。
読んでくださって、ありがとうございました。
