梨泰院クラス流 魂の約束

魂が覚えていた出逢い ― Iさんと僕、時空を超えた奇跡の記憶


【1章】30年前、偶然に見せかけた“記憶の再会”

まだ「赤の他人」だったはずの僕とIさん。
でも出逢った瞬間、心の奥がざわめいた。

「どこかで会ったことがある気がする」
「なんだろう、この懐かしさ…」

それは、記憶じゃなくて“魂が覚えていた感覚”。
言葉にならない共鳴だった。

Iさんも、同じように感じていた。
「前世からの繋がり、未来への導き」
そう語った彼女の目は、時空を超えた真実を見ていた。


【2章】想いを宇宙に放ったとき、奇跡は動き始めた

僕は自分の心に正直になった。
「また会いたい」
「Iさんのような魂と、もう一度繋がりたい」

その想いを言葉にできなくても、心で強く願った。
そして、その“波動”が宇宙に放たれた瞬間——

不思議な流れが起こった。
すれ違っていた時間が、まるで巻き戻されるように、
ふたりは“再び”出会った。

まるで、宇宙が「今こそ」とタイミングを合わせてくれたように。


【3章】キーワードは「高次脳機能障害」

再会の鍵になったのは、“高次脳機能障害”という言葉だった。

僕の人生に刻まれた、大きな転機。
脳の損傷、記憶の障害、不安と孤独のなかで生きてきた日々。
その傷に、Iさんは優しく触れてくれた。

「わたしの旦那さんも、高次脳機能障害なの」
その一言が、ふたりの距離を一瞬で溶かしていった。

同じ言葉を背負いながら、それぞれの人生で戦ってきた。
でもその言葉があったからこそ、出逢いは必然になった。


【4章】彼女が、僕を癒してくれた日々

再会した頃、僕の心はまだ傷だらけだった。
「できない自分」「忘れてしまう自分」
「それでも信じてくれる誰かなんて、もういないかもしれない」

そう思っていた時、Iさんがそっとそばにいてくれた。

何も言わなくてもいい。
黙っていても、目が合えば、すべてが伝わっていた。

「あなたの存在だけで、いいのよ」

その言葉にならない優しさが、
僕の心を、そっと再生させてくれた。


【5章】今は、僕がIさんを支える番

Iさんが病気になったとき、僕の心に迷いはなかった。
「今度は、僕が支えたい」
「今度は、僕の愛で、癒したい」

言葉でうまく伝えられなくても、行動で、想いで、エネルギーで、
彼女に寄り添い続ける。

ふたりで過ごす時間、何気ない会話、
それが今、Iさんの心の支えになっているなら——
僕は、あの奇跡の再会に、心から感謝している。


【6章】魂が支え合うということ

僕たちは、物質の身体を超えた、**“魂の対話”**をしている。

言葉にならない思いが、心を超えて届いていく。
それはまるで、宇宙から流れてくる“光の記憶”のよう。

Iさんが僕を癒し、
僕がIさんを支え、
ふたりの魂は、今この瞬間にも“進化”し続けている。


【終章】あの時、出会ったのは偶然じゃない。

30年前に出会ったふたり。
それは、ただの偶然じゃない。
宇宙が計画した、必然の再会だった。

高次脳機能障害という困難も、
病という試練も、
すべては「愛を深めるためのギフト」だったのかもしれない。

僕とIさんは、これからも歩いていく。
支え合いながら、
魂の道を、光のほうへ。