僕が2級建築士の資格を取ったのは、社会人になってからだった。
学歴がなかった僕にとって、何か証明できるものが欲しかった。
「資格しか道がない」
そう思って、必死になって勉強した。
🏗 2級建築士を取るまでの道のり
働きながらの勉強は正直、大変だった。
仕事の疲れを引きずりながら、夜遅くまで勉強する毎日。
記憶障害もある僕にとって、新しいことを覚えるのは並大抵のことじゃない。
でも「これを取れば、何かが変わるかもしれない」と信じてやり抜いた。
幸いなことに、当時働いていたハウスメーカーでは、建築士を持っている人がほとんどいなかった。
だから、2級建築士を持っていることで、一気に注目を浴びた。
「こいつ、やるじゃん」
「お前、すごいな!」
そんな言葉をもらえたことが、何より嬉しかった。
「やっと何かを手に入れられた」
そんな気がした。
🏡 資格が僕のキャリアを切り開いた
資格を持っていることが、自分の価値になる。
それを実感したのは、仕事を選ぶときだった。
結局、僕が今やっている仕事も、2級建築士を持っていたからこそ選ばれたのだと思う。
何とかギリギリで取った資格だったけど、この資格があったおかげで、
今の良い環境が手に入った。
今の会社に入れたのも、2級建築士があったから。
そして、この資格を持っていたからこそ、
「住宅性能評価」という新しい分野の仕事を任せてもらえた。
この仕事は、簡単で、なおかつ専門性のある仕事。
他の人がやりたがらない仕事だったからこそ、僕に回ってきた。
でも、結果的にそれが僕の強みになった。
🎯 資格がもたらした「選ばれる」人生
「資格を取るだけで人生が変わるわけじゃない」
そう言う人もいるけど、僕にとっては確実に人生を切り開く鍵になった。
学歴がない、記憶障害がある、普通に仕事をするだけでは限界がある。
そんな僕でも、資格を取ることで「選ばれる側」になれた。
「2級建築士があるから、この仕事をやってみないか?」
「この分野に詳しいなら、君に任せよう」
そうやって、僕の可能性が広がっていった。
📖 もし昔の自分にアドバイスできるなら
「頑張って資格を取って、本当に良かった」
これは、間違いなく今の僕が昔の僕に言いたいことだ。
あの時、「どうせ無理だ」と諦めずにやってよかった。
何かを持っているだけで、人生の選択肢が変わる。
それを身をもって実感している。
これからも、新しい可能性を掴むために、学び続けていきたい。
そう、資格はゴールではなく、人生を切り開く「パスポート」なのだから。

