「自分と同じような人を探す」

── 35年目の気づき




2019年12月、僕はブログを書き始めた。
溢れる思いを一気に書き上げ、1週間で100記事。
1日に2つ、3つと記事を更新しながら、ただひたすらに「言葉」にしていった。

その頃の僕は、障害を告白して1年目だった。
でも、障害者歴はすでに35年目。

自分の内側に長年閉じ込めてきたものを、ようやく外に出し始めた時期だった。

「当事者会」── 
初めて出会った自分と似た人たち

「僕は、1人じゃなかったのかもしれない」

12月、ある当事者会のクリスマス会に参加した。

これまで、自分と同じような人を探したことはなかった。
でも、この時は違った。

「もしかしたら、同じ境遇の人がいるかもしれない」
「この違和感を分かち合える人がいるかもしれない」

そんな想いを抱えて、僕はそこへ足を運んだ。

ショックだった── 「自分と同じ人がいる」

会場に入った瞬間、僕は息を呑んだ。


そこには、たくさんの当事者がいた。
言葉がなかなか出ない人、思考がまとまらない人、働けない人。

明らかに「障害がある」と分かる人たち。

でも、話をしてみると、驚くほど普通の人だった。
彼らには夢があった。
健常者の頃と変わらぬ思いを持ち続けていた。

だけど…
できない。思うように動けない。

「僕も、同じなのかもしれない…」

心の中に、何とも言えない感情が広がった。

目を引く女性── その強さに惹かれた

「ただ一人、凛としていた人」

ふと、会場を見渡すと、1人の女性が目に入った。

他の人とは少し違う空気をまとっていた。
姿勢が良く、凛としている。
周囲の障害者をサポートしながら、真剣に話を聞いていた。

「あの人は誰だろう?」

気になって仕方がなかった。

しばらくして分かった。
彼女も、当事者だった。

短い会話── 「この人は、強い」

その時、僕はあまり話せなかった。
彼女も、上手く言葉が出てこない感じだった。

5分ほど話しただけ。
それでも、不思議な感覚があった。

「この人は、すごく強い」

僕はその後も、たまに彼女に会った。
彼女の母親が書いた本も読んだ。
そこには、彼女の人生が綴られていた。

僕よりも重度の後遺症を抱えながら、それでも挑戦し続ける姿勢。
どんなに悲惨な結果になろうとも、諦めない心。

その生き様に、僕は強く共感した。

僕たちは「同志」なのかもしれない

「どんな未来も、乗り越えられる」

つい最近、彼女と少し話した。

やっぱり、彼女は強かった。
どんどん、さらに強くなっていた。

そして僕も、どんどん強くなっている。

お互いの目を見て、こう思った。

「どんなことがあっても、この人は乗り越えるだろう。」
「そして、僕も乗り越えていく。」




  脳科学・スピリチュアル・精神的な視点から見る「共鳴」


僕が彼女に強く惹かれたのは、単なる偶然ではない。
それには、明確な理由がある。

① 脳科学の視点:「ミラーニューロン」

脳には「ミラーニューロン」という神経細胞がある。
これは、「自分と似たものを無意識に認識し、共鳴する」 性質を持っている。

だからこそ、「強い人を見つけると、自分も強くなれる」 のだ。

僕が彼女の強さを感じたのは、僕自身の中にも**「同じ強さ」** があったからかもしれない。

② スピリチュアルの視点:「ソウルメイト」

スピリチュアルの世界では、同じ波動を持つ人は**「ソウルメイト」** と呼ばれる。
魂の成長のために、人生のタイミングで必ず出会う存在。

彼女との出会いは、まさにそれだったのかもしれない。

「お互いに学び合い、成長し合う存在。」

魂が強く惹かれるのは、過去世からのつながりがあるからかもしれない。

③ 精神的な視点:「自己投影」

人は、自分の持っているものしか、相手に見出せない。
僕が彼女の**「強さ」** を感じたのは、僕の中にも同じ「強さ」があったから だ。

僕は、彼女の中に「本来の自分」を見つけたのかもしれない。

だからこそ、彼女の存在が「同志」として感じられたのだろう。

結論:「自分と同じような人は、必ずいる」

障害を抱えて35年。
ずっと1人だと思っていた。

でも、そうじゃなかった。

「自分と似た人は、必ずいる。」
「同じように戦っている人がいる。」

そして、僕たちは「1人じゃない」。

お互いに、どんなことがあっても乗り越えていく。

これからも、僕は前に進んでいく。
彼女のように、強く生きていく。

そして、また新しい「同志」に出会うことを信じている。

💡 最後に
もし今、あなたが「自分と同じような人はいない」と思っているなら、それは違う。
必ず、どこかにいる。
同じように悩み、戦い、それでも前に進もうとしている人が。

だから、諦めないでほしい。

あなたが強く生きることで、きっと誰かがあなたを見つけてくれる。
そして、あなたの存在が、誰かの支えになる日が必ず来る。

僕もそうやって生きていく。

共に、顔晴ろう。💪✨