鈴木大介さんの許可を頂いて掲載しております。私が書いた文章をまとめて下さいました。

本当に感謝致します。


  ​脳に何かがあったとき

53歳、建築確認機関に勤務。コロナ禍以前から「週1出社の週4日在宅勤務」という、高次脳機能障害の当事者にはなかなか羨ましい環境で働く小川さん。ですが、その現在は、壮絶な戦いの中で勝ち取ったものでした。


 受傷は17歳、器械体操の選手をやっていた中でのスポーツ事故がきっかけですが、当時は高次脳機能障害の診断基準すらない時代。


障害の診断や職場へのカミングアウトに至るまでには「誰にも障害を打ち明けられず、ひたすら隠し通す」日々が30年以上続きました。


「ミスをしないよう、間違えないように、ずっとずっと気を張って生きてきた。いま53歳ですけど、もう500年ぐらい生きている気がします」


 小川さんの職歴は、そのもの障害当事者と社会との戦いの記録です。


文責・鈴木大介/『脳に何かがあった時』2021年10月号より




  講演会のお知らせ

3月27日(日)13時〜

当事者無料です

申込み頂ければ、いつでも視聴可能です。

後日動画リンクを送ります。