⭕講演会


福祉関係者、家族会の人、70人に当事者の体験発表をしました。

 

記憶障害になった。

 

23歩歩いたら、全て忘れてしまう。

ヤバイと思った。これを人に言ったら、誰からも相手にされなくなる。選んだ人生は、障害がある事をバレないように生きる事。

手のひらに隠れてメモしたり、常に緊張して集中して話しを聞いたり、忘れ無いように神経を使う。ジェットコースターに乗っているように情報が飛んでくる。脳を損傷しているから上手く処理出来ない。毎日毎日障害と格闘する事になる。シッチャカメッチャカな日々。毎日戦場で戦っている感じ。忘れてしまいミスを沢山する。自信をなくして落ち込む。それでも生きる為に必死だった。何度も起き上がり障害に挑んだ。しかしどんなに頑張っても元には戻らなかった。友に悩みを話しても分かってもらえなかった。暗く海のなかを一人でもがいている感じだった。誰にも理解されず、こんな日々が死ぬまで続くと考えると辛かった。毎日ビクビクしながら生きていた。情緒不安定、出来る自分とダメな自分が心の中にいる。出来る自分が出来ない自分を責めていた。障害を背負っても自分の人生を諦めたくはない。