ゆぅの熱も下がり、久々に仕事に行けた今日
出産、子育ての為に10年の専業主婦から
パートに出始めて7ヶ月
妊娠前にトータルで10年ほどしていた
介護の仕事に復帰した。
相変わらず、この職場には
心許せる人もいなけりゃ
まだまだ馴染めた感もなくて
人間関係は微妙だけれど…
なんなら、イヤなやつもいる。
でも、やっぱり仕事は楽しい
この仕事が好きだ
そして、10年前とは違う気持ちで
自分の志を持って働いている自分がいる。
それはきっと、父のおかげだと思っている。
ゆぅが2ヶ月の時
脳幹出血で生死を彷徨った父。
医師から告げられた言葉は
「もし助かっても寝たきりです。」
そう言われて考えた。
こんなに早く父の介護をする日がくるのか…
その時父は66才。
長い介護になるかもしれない。
母はどう思っているのだろうか…
亡くなっても助かっても、ツラい現実。
私がその現実を天秤にかけている最中
父は手術の甲斐なく、亡くなってしまった。
そして私は亡くなってしまった理由を
必死に考えていた気がする。
今は不安定ながらも歩けている
身体障害のある弟。
(転びやすくなってきた弟に対し母は
杖をついて歩いて欲しい思いがあるも本人は拒否)
でも将来的にはいつどうなるかわからない。
もし父の介護が始まってしまえば
不安要因はいくらにも膨れ上がっていたかも…。
そして以前にも書いたけれど
ゆぅに障害が出ると言われた宣告が
父の死後、覆されたこと。
父の死が意味あるものだと思いたかった。
もし、父が寝たきりでも助かっていたら
どうなっていたのだろう…
私がどんな風にどんな思いで
父の事を受け入れていくのか
そもそも受け入れることができるのか…
それなりに介護の仕事を続けてきた私が
父に何ができたのか…
亡くなってしまった今は、どうにもわからない。
だからこそ私は、次に介護の仕事をする時は
父にしてあげられなかった事を
この仕事で返していけたらと思っている。
そして仕事復帰した今
仕事に対する自分の気持ちが変わっていた。
今の職場、仕事が忙しかったりでイライラすると
態度に出す職員が非常に多い
私はそれが本当にイヤだ
でも以前の私は、その気持ちもわかり
それに近い仕事をしていた事もあったと思う。
忙しい中、要領のいい人は
大変な仕事から逃げたり、動かなかったり…
それを見て、私もその職員に腹を立て
(優先順位考えてもっと動けよ
)
な~んて、イライラしながら仕事してた事も。
だけど、今はそんな職員に腹を立てるより
自分が動いた方が早いし
忙しいほうが何だか燃えてくる
前はろくな仕事しない職員を批判することが
自分の正義みたいに思ってた。
何で自分ばっかり動いてるんだっていう
自分本位でのイライラ
でも今は、大事な事は
いかに自分が利用者さんの為に何ができるか。
そう考えたら他の職員が楽していようが
あまり気にならなくなった
でも、そんな時でもやっぱり腹が立つのは
自分がどんだけ頑張っても
他の職員がちゃんとやらないことで
利用者さんに迷惑がかかってしまう時
私の時に限らずだけれど
ヘルプが欲しくて呼んでいるのに
誰も気づかない、来てくれないなんて事がよくある。
耳ついてる
と思いたくなる
そうすると、ここの職員
だんだんと言い方がきつくなる
「お願いします
」
明らかに誰か気づけよオーラを出してくる。
確かにイライラもするんだけど
そういう姿を利用者さんに見せてしまうのも
間違っているよね?
そう考えたら仕事で
そういう感じ悪い態度は見せたくないと思う。
仕事以外でも感じ悪い態度はイヤだけど
そして、「それは家族に見せられるか。」
を考えるようになった。
もし父が寝たきりでも助かっていたら
デイにも通ったり
施設にお世話になっていたかもしれない。
自分の意思を伝えられない状態の方に
どんな対応するのか。
その対応はその方の
家族がいる前でもできるのか?
そう自分の対応を考えるようになった。
自分の家族を安心して預けられる
そんな介護の仕事がしたいと思う。
