C96レッドナイン・追記 | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 補足の補足、というか失敗の紹介。人柱、人柱・・・

 

〇シアースプリング

 前回紹介したの「lucifer7922」さんの助言に応じ、一度パーツを全バラシして超音波洗浄機にかけた。その際に、パーツ名「シアースプリングF」が3つのパーツに分解した。このパーツ、付属のパーツリストでは一体で表記されているが、実は3つのパーツから構成されている。ハンマーピンの役目をする扇状の本体に、弧を描いたスプリング、そしてそれを本体に固定する押えの小パーツの3つ。「lucifer7922」さんのメンテナンス動画でも3つに分解するところが確認できる。ところが注意力不足の私はそのことに気が付かなかった。また、マルシンのM712ではこのシアースプリングは一体であったこともあり、私は、3つに分解したことを単純に「パーツの不具合・固定不足」と理解してしまった。これがドツボの始まり。

 洗浄が終り組み立てようとするが、最近進行した老眼と寒さで震える指先のせいでこの3つのパーツがうまく合わさってくれない。業を煮やした私、この3つのパーツを瞬着で接着してしまったのである(あぁ、設計者の悲鳴が聞こえる)。

 それ以降はさして問題なく組み立てられた。そうして動きを確認すると、なんとディスコネクトが効かない!トリガーを引いたままボルト作動させるとハンマーがコックしないのである。おかしいなぁ、どこか間違えたかなぁと何度となく分解、組み立てを繰り返すが原因が分からない。

 どうにもこうにも二進も三進もいかなくなった時、そういえば、このモデルのシステムをはっきり理解していないことに気が付き、改めてネットにアップされている作動動画(アニメーション)を観ることにした。

 このモデル、トリガーを引くとその後端がディスコネクターを下から上に押すことによりシアとハンマーのロックが外れる。弾丸が発射され、反動でショートリコイルする際にロッキングブロックが下がりそれと連動してロッカープランジャーもわずか後退する。その後端がディスコネクターを後ろに押すことでトリガーとのコンタクトが外れ(ディスコネクトされ)、フリーとなったシアがハンマーをコッキング状態でロックする。なお、シアースプリングの先端は常にディスコネクターに接し下向きの力を与えている。

 そんな動画を何種類も、何度も何度も見直したのだが、しかし自分のモデルの不具合の原因が分からない。その日は悶々として「5万円(購入価格)、ドブに捨てたかなぁ」などとため息つきながら床に就いた。

 ところがである、「虚仮の一念、岩をも通す」は盛りすぎかもしれないが、翌朝早朝、布団の中で気が付いた「あれじゃディスコネクター、下がれない」。

*加工後の写真。シアースプリングがディスコネクターに接しているが先端に余裕がある。これがないとディスコネクターが下がれずディスコネクトできない。

 ショートリコイル作動の中でロッカープランジャーがディスコネクターを後ろに押すことによりトリガーとのコンタクトが外れる。しかし、この私のモデルではシアースプリングがディスコネクターにきっちり接触しており後ろに下がる余裕がない。そのために、前から押されて下がろうとするディスコネクターを、スプリングが後ろから押さえていたわけ。もともとの、販売時点でのオリジナルの状態では3つのパーツは組み合わされているだけで接着はされておらず、故に相互に余裕がある。そしてスプリングはひらがなの「つ」のようにカーブを描いている。そのため一方を押されると、スプリングは回転するというか少しくらい下がるゆとりを持っているものと考えられる。

 繰り返すが、それを私はわざわざ瞬間接着剤で固定したので後ろに下がる余裕が無くなりディスコネクトされなくなったということだろう。

 原因は分かった。ならばどう解決するか。

 簡単である。スプリングの先端を1ミリちょっとカットし短くしたのである。そうすればその分ディスコネクターが下がる余裕ができる。本心は結構ドキドキであったがカットして組み立ててみるとちゃんとディスコネクトしてくれる。やあ、うれしかったねぇ・・、なんてもとは自分の失敗なんだけどね^^;。

 皆様も早合点してドツボにハマらないように

 

 そんな失敗にあたふたしながら撮影した発火動画。

 使用したのはマルシンPFC+爆音プラグ+MGキャップで20発。最初の10発は不発と装填不良が各1回、次は不発が1回。繊細なモデル(実銃は「時計のような仕組み」と称された)としては及第点と思う。などとは言い訳か

アクション製C96+マルシン9ミリPFC[ (youtube.com)

 

〇おまけ①「リコイルスプリングストップ?」のメンテ

 パーツ名忘れたけど、リコイルスプリングを止めるためにバレルレシーバー右側から差し込むパーツ、「リコイルスプリングストップ」だったっけ。これ、リコイルスプリングの圧力でちょっと変形しやすい。こまめにチェックした方がいいと思う。

*ちょっとボケてますが、リコイルスプリングガイドの圧力でホールの周りがつぶれしまいます。そうなるとスプリングに引っ掛かったりガイドロッドと過剰に接し不具合を生じます。こまめにメンテしましょう。

〇おまけ②「タナカ9ミリダブルキャップカートの提案」

 マイルドキックカートのほか、タナカのエボカートも純正指定されているようだけれど、個人的には同社のダブルキャップカートをシングル使用するのがベターに思う。タナカのエボカートは5ミリキャップ使用のかなりのハイパワーで、モデルへの負担が懸念される。確実にマイルドキックカートよりも強烈。一方ダブルキャップカートをシングルキャップで使用する場合は、7ミリキャップ1つなのでパワーはマイルド。PFC並かな。このモデル、PFCでちゃんと動くし、ならば大事なモデルに不必要に大きなパワーをかけて動かす必要ないんじゃなかろうかなってこと。おかしい?

 タナカエボカート用のデトネーターが発売されるとのこと。タナカの(シングル)エボカートとダブルカートのデトネーターの長さの違いは3ミリほど。シングルの方が長い。だとすると発売されるタナカエボカート用のデトネーターの長さを3ミリほど短くし、ダブルキャップカートの前方部分にキャップ火薬の代わりに、撃ち空キャップ又はマルシンPFCのOリング付インナー(この場合はこれを前方にすること)をセットすれば、シングル方式で発火することができるはずじゃないかな。

 まあ思いつき半分だけど実現性は高いように思う。

 あんた、やらないのかいってか?そんな、いつまでも人柱させないでくれ。たまにはだれか先にやってくれよ。まぁ、デト送ってくれたらやらないことはないけどね( ̄▽ ̄)

 などとうそぶきながら今日はこれまで