憎まれ口 | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

五輪反対派の今日のひとこと

 

〇組織委員会が看護師500人確保要請

 共産党の機関紙「しんぶん赤旗」のスクープというかすっぱ抜きで表面化。3週間も前の4月9日には既に日本看護協会に要請していたという。今の組織委員会の性格からして、おそらく赤旗が抜かなければずっと黙っていたのだろう。

 ところで、日本看護協会は正式名称を「公益社団法人日本看護協会」という。同団体のHPによれば、「看護職(保健師・助産師・看護師・准看護師)の資格を持つ個人が自主的に加入し運営する、日本最大の看護職能団体」とのこと。会員数は約760,000人。

 一方で、厚労省のデータによると平成28年で日本の看護職の人数は、保健師が62,118人、助産師が39,613人、看護師が1,210,665人、准看護師が347,675人で合計で1,660,071人。

 そうすると166万人-76万人で約90万人の看護職の方々はこの日本看護協会に属していないことになる。仮に看護協会がこの要請を飲んだとすると支援を強要されるのすべての看護職166万人ではなく、たまたまこの協会に属する76万人となる。

 一般的に言って職能団体で規模が大きくなり社団化するようなところは、押しなべて地方の行政機関や国の担当所管庁とお付き合いが深まる。団体の社会的地位も高まり、トップなどは叙勲などの対象にもなるが、同時に、だんだんと行政の顔色をうかがうようになってしまう。だからお上から大きな大義名分を掲げられて協力を要請されると断れなくなる傾向がある。これもそうなんだろうなぁ。

 さて、今回の要請が看護協会に属する人にしかおこなわれていないとすると、同じ医療機関で働いていても、協会に入っている看護職の方には要請がきて、そうでない方には要請しないということ?私だったらとっとと協会抜けるね。

 組織委員会の連中はこれが素直に実現するとでも思っていたのだろうか。そこが不思議でならない。

 

〇組織委員会が五輪期間中、選手用の病院を確保

 都内に10か所、都外に20か所、計30か所の病院を確保という報道。これはJNNのスクープ。

 上の看護師確保と同じだけど、上手に国民を敵に回すねぇ。ある意味関心するわ。大体、医療現場の人間はみんな「五輪なってやってられるか。堪忍してくれ」て気分。いくら水面下で話を進めようとしても、怒りや憤りが蒸気のように組織の隙間から噴出し、どんどん話が漏れてくる。  

 ある書き込みで、今の現状を「五輪ファースト、国民ラスト」と評したのがあったが悲しいくらい秀逸で適格。

 

 いずれにしても、いろいろ問題はあるにせよワクチンが有効な武器であるのは事実。その接種が遅れている大きな要因が医師や看護師不足にあり、歯科医までも動員しようとしている。今でも医療従事者に接種を行っている途中であり、併行して、高齢者への接種が始まったばかりの段階でさえこういう有様。これが65歳未満の一般の人々を対象にするようになれば、医療従事者や医療機関の不足はなお顕著になるだろう。7、8月に好転しているとは考えられない。そこまでして何を望むのだろうか。

 

〇声を上げない運動選手

 これだけ市井の人たちから五輪に対する怨嗟の声が上がっているのに、そのことに選手たちからは何にも声が上がらない。出てくるのは「とても前向きなご意見」ばかり。目をつぶり頭を下げて嵐が去るのをただただ待っているだけのようだ。「お願いだからやらせて」だけなのか。

 五輪選手にワクチン優先接種という話があった時、どう思ったのかな。「やった!嬉しいです」ってあからさまに喜べば、その正直な言葉に案外応援してくれる世論が沸いたかも。反対に「私は辞退します」っていえば潔さを讃えられたかも。でも誰も何も言わなかったなぁ。誰かに止められたのかな。きっとこれも「目をつぶり頭を下げてりゃ嵐が過ぎ去る」って考えだったんだろう。

 今度の看護師さんや病院の確保の話も耳に入っているよね。入ってない?じゃ耳が悪いんだ。それとも口がきけないのかな。じゃみんな「ろうあ」の身体障害者としてパラリンピックの方だね。

 とにかくあんたたちの価値は下がった。

 

〇世界最高齢の118歳の高齢女性が福岡県の聖火リレーランナーを辞退

 晩節を汚さず良かったね( ̄▽ ̄)