感染者数が急激に増大している。私の住む石川県南加賀地区でも連日感染者が増えている。つい先日には、地域の医療拠点である公立の総合病院でクラスターが発生。また、昨日には別の病院でも新たにクラスターが発生した。今流行の変異株も増加。
ウイルスは、ゆっくりと霧が地を這うように、静かに足元に広まっているようだ。
関西は相変わらず大変。
この急激な蔓延の背景には、3月末に開催されていた選抜高校野球が少なからず影響していると思うのだが、誰もどのマスコミもそのことに触れない。潜伏期間から考えれば3月末に兵庫の甲子園近辺に集まった大勢の見物客に感染し、それが4月上旬から中旬にかけ表面化したとすれば辻褄が合う。
もちろん全国からも見物人がやってきたが、地域的に近い関西の方がより多く集まったと考えるのが妥当だろう。
だれが、あるいはどこが感染源かは知らない。だけど、今の状況からすれば関西のどこかに変異株の感染源があったといえる。だから関西を中心に感染が広がっているんじゃないのか。
なお、時期を同じくして、全国でも変異株による感染が報告されはじめたがそのことにも影響しているかもしれない。
そんなこと、誰でも考え付くだろうに誰も口にしない。マスコミはどこもその可能性に言及しない。医療関係者からも聞かない。
この考えが間違いならば間違いであると、科学的合理的に説明があれば納得できるが、疑問すら提示されないのはあまりに不自然。まさか、出場選手たちが感染拡大の要因になったことにショックを受けるからと忖度しているのだろうか?そんなナイーブか、今の高校生が?
このままだと「選抜野球は感染防止がうまくいった」なんて評価され、「今後はこれをモデルケースにイベントを開催しよう!」ってことになったら大変じゃない?そりゃ選手や大会関係者の隔離はうまくいったかもしれないけど、大勢集まる見物客まで手は届かなかっただろうよ。
1年待たされた好きな野球に興奮して、帰りにちょっと飲んで大騒ぎした人もいただろうよ。母校が勝った、地元が勝ったといって祝勝会でもやったかね。
開催するならば最低限無観客であるべきだったんだろう。そうすれば今の感染状況は相当変わっていんじゃないかと思う。
それとは比べ物にならないほどの規模の五輪が7月に控えている。都知事は「東京に来ないで」と懇願するが、3か月経つとウエルカムなのかい?そりゃあんた、なんぼなんでも無理があるぜ。
俺は頼まれても東京には行かないが、どうかあんたたちも向こう半年ほどは東京から出ないでくれよな。
そんな五輪。水泳の池江選手とゴルフの松山選手の活躍を、開催の機運醸成の起爆剤にしようと、大手マスコミがあからさまに持ち上げているが世論は今一つ。そこで業を煮やしたかスケートの羽生選手まで持ち出してきて二人を礼賛。これには驚いた。見境がないというかなんというか…。
先日、長崎でワクチンを接種した60代の医療関係者がその10日後脳出血で亡くなったという報道があった。ワクチンとの因果関係は不明とのこと。
ちらっと聞いた話ではこの亡くなられた方は病院の婦長さん。ご本人はワクチンに懐疑的で接種したくなかったそうだが、婦長という立場上やむを得ず接種。基礎疾患はなかった。ご遺族は悔しがっておられるという。
真実は分からない。ただ、このワクチンの接種により、重大な事態に陥る方がいるのは間違いはなさそうだ。
そんなことからすると、日本でワクチン接種が遅れているのは案外ベターなことかも。他の国の皆さんの様子など見てから判断できるしね。人体実験みたいで悪いけどさ。その上で自分はどうするか決めればよい。
たださ、若く健康な方はともかく、年齢を経て体調に不安があると、コロナにかかってもアウト、かといってワクチンを打ってもドツボという前門の虎後門の狼状態。しからば他人と接触せず逼塞するように生活するしかないとないると今度は認知症の孤独死が待っている。
あ~あ、歳を取るもんじゃないねぇなぁ、などとボヤくしかない今日このごろ…。