「被疑者アンデルセンの逃亡」上下巻 A.J.カジンスキー 竹書房文庫

kindleunlimitedで読みました。長かったー、多分、一冊3日間くらいで読んだと思います。

第一印象は2014年に読んだ「その女アレックス」を読んだときの感じにスゴく似ているでした。どちらも殺されそうな被害者の状況を肌で感じそうな文でした。

 

ネタバレは避けますが、この本は性的描写が多いです。昔のミステリーなら考えられないけど最近のミステリーはこんなの普通なのか? なので未成年にはお勧めできないかも。

そして、昔のヨーロッパを舞台にしているので汚物、下水道等が頻繁に出てきて汚い、クサい物を想像しながら読みたくない人にも不向きです。死体などの描写も詳しすぎて重い。

現代社会にもつながる課題を意識しているのかなとも思うけど内容は重いです。最後まで読むと結末が分かった満足感はあると思います。

清潔な現代日本に住む人に耐えられる時代背景かは分かりません。今の若い人は汚い物を知らなすぎて、かえってスイスイ読めるかもしれません。