早くに紹介しようとしてすっかり遅くなってしまったのだが・・・

バブル崩壊後・日本経済の停滞をまともに受けて1992年をピークに急勾配の右肩下がりを続けるSNOW業界、その中では一般の人たちがSNOWの情報を目にすることが少なくなってきていたが、 先日「海猿」の羽住英一郎監督が白馬を舞台にスキーのモーグル競技を題材とした映画がクランクインされることを紹介した(2006.12.10 「snow:白馬を舞台にスキー映画 」参照)がここのところSNOWの話題が目につくように感じる。
バブル崩壊後15年を経てやっと一般の人たちの目に興味を持って迎えられるようになってきたのか、いやそう願いたいのだが・・・


BRIO (ブリオ) 2007年 01月号 [雑誌]
相変わらず「高級温泉旅館」や「時計」、「良いお酒の店」、「ファッション」など「大人の定番もの」を紹介している「大人の男の雑誌」と称する本が元気がよいがこの『BRIO』 も『本物を知る大人に支持され続ける極上のライフスタイルマガジン!』と称する光文社発行の雑誌だ。
ブームの時はトレンド的なものはもとよりあらゆるメディアが取り上げた「SNOW」だがその衰退する過程で一般の人たちが目にするようなところへの露出がどんどん減り一般誌の紙面上では目にすることがなくなって久しいが今回この『BRIO』では巻頭特集を組んでいる。題して、『あらためて「スキー快楽主義」宣言』
ホイチョイ・プロダクションで「ミーハーのための見栄講座」で一躍有名になり「極楽スキー」を発行したり「私をスキーに連れてって」で監督デビューした馬場康夫氏とコラムニストの泉 麻人氏との対談ではスキーブームになる前からブームの時の話が綴られる中では思わず微笑みながらうなずく内容が満載。また、おもちゃコレクターとして世界的にも有名な北原照久氏のコラムも楽しい。泉麻人氏は「バブルは行列の時代」とし、それがなくなり道具は良くなりウェアもお洒落な街着として通用する、などとしながら、3氏からは『余裕のある大人世代には、今こそスキーがおすすめですよ。』とか『もう一度、スキーを楽しまない手はないですよ。』とか『家族と仲間とスキー場に泊まって、贅沢な夜を経験してみてはいかがだろうか。絶対に豊かな気持ちを味わえることを、僕が保証する。』などと力強い嬉しい言葉が並ぶ。
『BRIO』の特集の中ではスキーブーム時に楽しんでいた人などには『'80年代からバブル崩壊までの輝けるスキー小史』はSNOWのトピックスを年度別に追いながら下段にその年の、例えば「TDLオープン」や「ワンレン・ボディコン流行」、「ベルリンの壁崩壊」などのトピックスやトレンドも記してあり年度別にその双方の対比をしながら眺めるのも楽しくおすすめだろう。懐かしい思いに耽る人も少なくないだろう。


その他でも最近目に付いたものでは日本経済新聞の12月3日付朝刊、日曜版のコラム『中高年スキーヤー ゲレンデに再び』だ。
近年スキー場に中高年スキーヤーの姿が増えてきている、という状況から体力が落ちた中高年でも楽しめる環境が整ってきた、としている。SNOW業界では中高年のアイドル(?)的人気を誇る「ベストスキーアカデミー」(50歳以上対象)主宰の平澤文雄氏『用具の進歩とゲレンデの質の向上などで、スキーで怪我をする確立は0.01%と言われており、テニスよりも安全になっている』ということを強調され、また『ゴルフは年齢と供に飛距離やスコアが落ちていくが、スキーはいくつになってからも上達が実感できる唯一のスポーツ。適度な運動によって骨密度が増えるなど、健康づくりにも役立つ』という話をされている。
中高年の方たちが具体的にゲレンデで楽しむための注意点などをまとめた『シニアがスキーを楽しむための7カ条』も紹介されている。



これら以外でも最近は情報的に紹介されているSNOW関連の記事なども多いように感じる。
ただ、今回紹介した上記2つの例では、「SNOW」と言えば今までのどちらかというとトレンドとして単に紹介、というスタンスのものだったものがもう一歩踏み込んで「ゲレンデにもう一度行ってみよう」とか中高年の皆さんに対して「昔とはイメージが一変したスキー場に一度出かけよう」という積極的に参加の呼びかけを行っているものが目立つように感じる。

逆風をまともに受け続けてきたSNOW業界において少し風向きが変わってくるのか・・・という期待感を抱いてしまう。
ただここで重要なことは、例え風向きが変わりそうなところがあったとしてもそれを確実なものとするかどうかを左右するのはやはりSNOW業界自身だろう。以前経験した「スキーブーム」のように「勝手」にやってきてくれることは二度とないと肝に銘じるべきだろう。
今こそ、例えばスキー場であれば自らの特性をよく見つめ直しマーケティングをしっかりと行い、自分たちのお客さまの声にしっかりと耳を傾け対応(商品、接客など)を考えしっかりと今から準備をしていくべきだろう。