これは、美大受験時代、課題の絵が上手くまとめられない!と、焦っている時の、先生からのアドバイスです。

高校生の時、美大を受けるために、研究所といわれる塾のようなところに行くのですが、
美術関係でない人は、美大には絵が上手ければ入れると思うかも知れません。
実はかなり難しくって、
簡単に説明すると、小学校や中学校で、クラスで1番絵が上手い子が、40人入る教室に、我こそは!と、集まって絵を描いて、
その中で通るのが5人だけ。

というかんじです。
浪人生もたくさん受験するので、全員自分より上手いんじゃないかって思うレベルです。

だから、その研究所は、
楽しい絵画教室みたいなかんじとは程遠く、
予備校のように、スパルタなわけです。

3時間でテーマの絵を完成させ、
点数がつけられ、
上手い順に貼り出され、
それを見て先生が全員と合評をするんです。
「ここから下の奴は志望校に落ちると思え!」
と叱咤され、
一人一人、みんなの前でどの点が良くてどの点が悪いと批評をされます。
毎日誰かが泣きじゃくるような緊張感あふれるものでした。


先生の言うことは、
哲学に近いことが多くって、
今でも心に残ってる言葉が多いんです。

(美術の先生は大概哲学者だと思ってます。)
絵を見て、描く側の心の流れがわかったり、占い師か!?って驚くことも多々。。
絵を描きながらダメだと思う時、
アイデアが煮詰まった時、
こうしなさい、と、先生がみんなに言いました。
「トイレに行きなさい。」
「深呼吸をしなさい。」
「笑いなさい。」
最初のふたつはわかるような気がしたけど、
「笑いなさい。」が、なんか意味がよくわかりませんでした。
一人で絵を描きながら、笑う?


「笑って描くと、絵は良くなる。」
こうも言ってました。
「楽しいから、笑う。
そのまた逆も効果がある。
笑うから、楽しくなる。」
笑顔を作ると、心に作用するんだそうです。

だから、
楽しくなくても、まず笑顔を作る。

そうすると、心の曇りが晴れて、
いいアイデアや解決策が思いつくんだそうです。

楽しい明るい心にしか、いいアイデアは浮かばないんです。


これを聞いてから、
絵が行き詰まったら、笑顔を作ることにしました。


効果があるので、
絵じゃない時も、
何か行き詰まったら、とりあえず深呼吸して笑顔を作ることにしました。

心がカチカチに緊張してたことがわかります。

『笑いなさい』って言葉は、
一般的によく聞くし、
そりゃその方がいいでしょうね~~
って流しがちだけど、今は笑ってる場合じゃないんだよっ!

って、悩んでる時こそ、
笑う事が大事なんです。

時々私も忘れちゃいますが、
なんか最近改めて思い出したので、
周りで誰か難しい顔をしてるお友達とかいたら、
ぜひ教えてあげたいですよね。

そうそう、
笑ってる時は、心配事が頭に浮かばなくなるんですよ。

頭は心配するためにあるんじゃなくて、計画を立てるためにコンピューターの役目としてあるものです。
心配するのは、大人と思いがちですが、
心配するのは、そもそも人間の仕事ではないんですって。
(リスクヘッジとはまた違います。)
笑顔で毎日いればいいと思うと、安心しますよね~



あ、SIMSIMのテーマも笑顔でした!笑


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