ー常永久ーシンイ二次創作 -71ページ目

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。





誓約恋人㉒




『プラチナコスメアワード大賞を受賞したチェ製薬会社のコスメ店が遂に江南区に出店という事で、新会社社長のチェヨン氏、お気持ちはどうですか?』


『はい、元々この場所に出店したいとの希望はありましたので夢が叶い幸せです』


『キャー!』


『元はチェ製薬会社の会社でもありましたよね?自社を減らす事に何か戸惑い等はありませんでしたか?』


『いいえ、チェ製薬会社の関係者も納得した上ですし、この会社に残りたいと言ってくれた社員もおりまして。本当に有り難いと思っています』


『キャー!』


『あぁ、やはりチェ社長の人気は凄いですね。殆どが女性ばかりです』


『いやぁ、それは・・・』


『キャー!チェヨン氏ー!』


『はぁ、どうも・・・』






「つられて、手を振るんじゃない!」


パソコン画面を殴る訳にもいかず、ウンスはデスクを手の平で叩いた。


チェヨンが江南区に化粧品会社を出店して早一週間。

今だに話題は薄まらず、OPENと同時に客が殺到し常に店は繁盛しているという。


ウンスのクリニックにも変わらず商品は置かれているので、やはり客はそれなりに来ている。

問題なのは、客を装ったゴシップ記者が偶に紛れているのでそんな時は即座にクリニックから追い出すという手間も増えてしまった。


「何かユさんがチェ社長が江南区に店を出すきっかけの1つだと噂もありますが。何か理由があるのでしょうか?」

「さあ、わかりません。彼とは幼なじみで昔から仲が良いんです」

「しかし、チェ氏はあの美形ですから女性に人気があったのでは?」

「・・・それを自慢する様な男なら大した男では無いと思いますよ」

「え、ええ、そうですね・・・」


ギロリと鋭い眼差しになったウンスの威圧感に押されその記者は慌てて去って行ったが、

フンと鼻息荒くクリニック内に戻って来たウンスを見てスタッフ達は苦笑していた。


「新しいお店の警備が厳しいですから、コチラに来てしまいますよね」

「来られても答える訳無いのに」

「インタビュー記事を読んだ人は、あの発言はユ先生の事だとだとわかる人はそりゃあ気になりますよねぇ」


「・・・」


あの後ヨンに抗議の電話をしたが、


「名前を出してない」


と言いウンスはガクリと肩を落とし彼に何とかしなさいねとだけ注意した。

どうにも社長になった彼の行動が以前の物静かに動いていた時とは違って見えるのだ。


「まぁ、売り上げの目標だってある訳だから今が大事なんだろうけど」


ウンスの所に来れない彼が毎日電話をして来る事にそれなりに安心している自分もいて、不安が無い訳ではないがあのヨンなのだから大丈夫と思う様にしていた。


「でも何でもかんでも私が関わっているなんて事は無いでしょうに」



呟きながら、ウンスは次の予約客のカルテを広げたのだった――。











「次のコスメ展示会にも出展しようと考えている。新作の販促物を200発注しておくのと、販売POPとモニターの用意を頼む」

「わかりました。しかし社長自ら立つのですか?」

「基本はトルベが接客するが午後からは俺も出る予定だ」

「なるほど、では営業部にも伝えておきます」


ソウル支社丸々をヨンの会社として作り直した為簡易ではあるが、1階店舗以外は販売部、営業部、制作部と各階に配置出来る様になった。化粧品製造工場は少し離れた場所にあるのでそこまで確認しに行かなくてはならないが、前よりは動線に無駄がなくなり仕事もやりやすくなっている。

ソウル支社にいた社員達もヨンの会社に入り、自分に合う部署に行った様で今の所不満は上がっていないのは、給料面もチェ製薬会社の時と変わらないと条件を出した事に納得したからだろう。

だが男が化粧品を扱う抵抗感を持つ年配男性達は、大邱本社に転勤してもおりヨンの会社は若い社員が比較的多くなってしまった。


「今年も大賞を狙いたいが、そこは客の好みもあるから強くは言わないさ」

「でも、ネットでも人気1位を継続していますから期待は出来ると思います」


チュンソクはそう言うとにこりと笑いヨンの部屋から出て行った。



「・・・」


1人になったヨンは急いでスマホを取り出すとウンスにメールを送り出す。


店がOPENしてからイベントや取材などで会いに行けず、毎日電話を掛けているがそれでも何故か不安になっていた。

彼女が自分に対して甘い言葉を送って来る事は無いが、『無理はしないように』との一言だけでもウンスらしさが出ていて思わず顔が緩みそうになる。



――では、何が不安なのか?


自分が長年片想いで追いかけ捕まえた自覚は充分あり、彼女の気持ちは今此方(こちら)に向いているとわかるが自分の様に執着が激しい訳では無く少しの歪みからウンスが違う方を向く〘不安〙。


そう怯えていると自分が言ったら彼女はバカにするなと怒るかもしれない。


または、放っておいた貴方が悪いと言うだろうか?


常に側にいたいと思うのはやはりメヒとは違う感覚だとわかる。


“今休憩している所よ。”


先程何してる?の問いに返って来たメールを見て安堵する自分がいた。


“テレビに映っていたわ。凄い人気で良かったわね。”


“ありがとう、また取材があるので頑張るよ。”


“お店が有名になる事は良い事だわ。でも貴方、ファンサまでしなくても良いんじゃないかしら?

芸能人じゃないんだし。”



「・・・ん?」


――気のせいか?

何故かウンスの機嫌が悪い様に感じるのだが。


何かあったか?首を傾げるが何も思い出せないヨンはメールの文面を見つめるしかない。


“わかった。所で今週末何か予定はある?”


“無いけど”


今週末にウンスを店に呼びたいとメールを打つと少し間の後、


“いいわよ”


との返事にヨンは再び安堵の息を吐き閉じると、

少し前に本社から来たメールを再確認してヨンは眉を顰めた。



「・・・行くか」


部屋から出て会社前に行くと車が止まっており、中から秘書が出て来る。


「わざわざ叔母さんの車で来るとはね」

「会長がその方が安全だと言っておりましたので」


――いや、俺がごねるとでも思ったに違いない。


逃がさないとばかりに先に車を出した叔母のしたり顔が目に浮かび、

拗ねた顔で後部座席に乗り込みドアが閉まると車は走り出した――。






久しぶりに大邱市に戻って来たヨンに早速叔母が話をし、

それに頷いた彼は、


「女性の方が化粧品に関しては知識が長けているのはわかっています。・・・彼女がイ部長のお嬢さんですか。

わかりました、面接します」


「えっ?!」


その言葉に叔母も近くにいた秘書も驚愕し、

写真を眺めているヨンを凝視したのだった――。








㉓に続く

△△△△△


ヨン氏のコスメ店オープン後の話。

そりゃ、イケメン社長なので・・・。


え?ラブラブ感無いって?


2人の関係が変わりましたので

タイトルが変化しています。

前回一区切りしましたが、

もう少し続きますので

良かったらおつき合い下さいませ😊




🐥🐥🐥🐥(0825追記)

次に更新されていた七夕話は下に下がっております。

合間に入る為、数時間後には日にちも変わってしまいますので見たい場合は前に戻って下さいませ(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)

🐥🐥🐥🐥







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