ー常永久ーシンイ二次創作 -176ページ目

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。




※ある日の典医寺でのお話です。

イトシイイトシイイウココロ
【番外】❷




「元々、元の養生所には練気室というのがありました。元で学んでいる間、私も何度か借りた事があります」

「ふむふむ」

その練気の意味がまだわからないウンスだったが、チャン侍医の説明に頷き話を聞いていた。

「人の身体には内功があり、それを修練する事で精神を落ち着かせ物事を冷静に判断する事が出来るのです」

「・・・あのチェヨン氏が持っているやつよね?チャン先生もあるんでしょう?」
「私は治療、精神統一 が基本で戦う為にはあまり使いません」

そして隊長と違い消耗も激しいので使いたくない。

「養生所は治療が目的です。回復効果は主に緊張症の改善です」
「緊張症?」
「緊張すると、人は無意識に言葉が多くなり余計な事も発してしまう。
それを改善する為の部屋でした」

「はぁ、なるほどー」



「・・・あそこの二人はまた何をしているのだ?」
「今日は“練気”について説明を受けているらしい」



「・・・・・」

ヨンは通り間際、薬員達の話を聞いて診療所内にいる二人を見ていたが
黙ってその場を立ち去り、典医寺の奥へと消えて行った。


「・・・とはいえ、そんな力で戦う事自体ファンタジーなのよねぇ。
ねぇ?その隊長知らない?」

ウンスは診療所から出て一人呟き、兵舎に寄ったが彼は居ないという。

「先程典医寺に向かいましたが?」
「あら、そう?」

どうやら自分達が診療所にいる間、彼は宿舎の方へと歩いて行ったらしい。それを見掛けた薬員から行先を聞き出しずんずん奥へ入って行くと、更に先にはチャン侍医の部屋しか見当たらない。

・・・この辺?いないわよ?

わからず辺りを見回すがヨンの姿は見えず、
ウンスは近くの椅子に座り温かい日差しを浴び呆けていたが、


「そこで何をしているのです?」

「きゃ!」


背後から聞こえたヨンの声にウンスは小さな悲鳴を上げた。

その悲鳴に驚き目を大きくしたヨンを振り向き、ちょっととウンスは更に声を出す。

「・・・」

驚かすつもりも無かったヨンは解せない表情になったが、ウンスが何故こんな場所にいるのか?と再び問うと、

「実はチェヨン氏を探していたの」
「俺をですか?」
「ええ」
「・・・そうですか」


実はヨンは少し前からウンスがいる事に気付いていた。
チャン侍医の部屋に入り、運気調息をしていたが外に人の気配を感じ様子を伺い、
近付くそれに何故かヨンは焦り出す。

「あの女人?」

何故ウンスがこんな場所に来るのか?
ここはもうチャン侍医の部屋しかないというのに。

――・・・まさか、入って来るつもりではないよな?

チャン侍医が入れるとは思わないが、ウンスが強請ったとしたらどうだろう、あの男は拒めるだろうか?

――否だな。

『仕方ないですね』と言い招いていたとしたら。

「・・・・・」

――・・・はぁー。

運気調息どころでは無くなり、チェヨンはすっくと寝台から立ち上がり扉を開けると、日差しを浴び空を見ているウンスの背中を見つけた。
それはまるで日向ぼっこをする猫の様にも見える。


・・・何をしているのだ?
本当に不思議な事ばかりする人だ。
そう思い、チェヨンは声を掛けた。

だが、どうやら自分を探していたと言う事に無意識に口に手を当てジッとウンスを見下ろした。
早とちりで心が乱れ、運気調息どころでは無くなった自分が恥ずかしい筈なのに、気分は何故か上昇しているのだ。

「・・・練気、ですか?」
「チャン先生よりチェヨン氏の方が強いと聞いたし、よく練気の精神統一をしていると聞いて」
「・・・運気調息と言っています」
「ふんふん・・・」

「どうやるのかと言うと――」


【練気の治療法】
目を閉じ胡座をかき、
呼吸を整え雑念を払い
心を落ち着かせ体内の内功を
修練し精神力を強くする方法。
時間制限は特に無い。

症状回復:主に緊張症等

服薬:・・・


「あ、これこれ!」

でねっ、とウンスは可愛らしく首を傾げゴソゴソと持っていた麻袋から何かを取り出した。その仕草に再び動きを止め見つめてしまっていると、ウンスが出したのは何と人参だった。

「練気をする人には服薬として人参も効果があるんですって、食べる?」

「・・・あー、それは・・・」

食べない訳では無いが、そのまま渡されても。
しかし、理由はわかった。
どうやらこの方は自分に人参を渡す為に探していた様だ。

「・・・・っ、くっ」

耐えられない笑いが口から漏れ、吹き出したヨンを今度はウンスが目を丸くし見つめる。


「・・・俺はまだいりませんが、チュホンは喜ぶでしょう」


何気に誘ったが・・・どうだろう?

徐々に気付いたこの気持ちを、
この方に少しは伝わっている筈だと思っているが・・・。


ちらりとウンスを見るヨンの眼差しを受け、キョロキョロと視線をさ迷わせた後ウンスは、

「あー、確かにお馬さんのご飯よねぇ・・・」

・・・あげに行こうかな?

――微かに頬が染まっているのは、気のせいでは無いよな?


「馬舎は典医寺を出た先なんです」

ヨンもその様子に何故か落ち着かず、誤魔化す様に馬舎へと促した。



少し間の後、
二人が仲良くチュホンに餌を与えている姿をテマンが見つけ、
大喜びで兵舎に帰って行ったのは言う迄もなく――。






「今日は借りなかった」
「そうですか」
「しかし、人参をそのまま渡されたぞ」
「服薬として教えましたからね、そのまま持って行くとは・・・」

で、その人参は?

「チュホンの餌にした」
「おやおや」
「・・・でも、チュホンも喜んでいた」
「・・・ふぅん?」

ちらりと横目で見て来たチャン侍医の眼差しから逃げる様に、
ヨンは報告だけして診療所を後にしたのだった――。





【終わり】
△△△△△△△△

ヨン氏この日は気分が良いので、
運気調息を諦めた模様😃。笑




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