イトシイイトシイイウココロ
【番外】❸
「お風呂もだけど、チムジルバンに入りたいわ」
再びウンスの天界語にチャン侍医は首を捻る。
「それは何ですか?」
「サウナよサウナ!岩盤浴なら尚良し!暑い室内で汗をかいて・・・――(ペラペラ)」
「あぁ、蒸し湯ですか。しかしこの国では湯屋でしか見た事はありません」
そもそも湯屋に行くのは男だけであまり女人は行かないのだ。
何故なら・・・。
「全てを脱ぐ事になりますが・・・もしくは肌着・・・」
「まぁ、仕方ないわよね?汗を出すんだもの」
「でしたら駄目です」
途端チャン侍医はキッパリと拒否をして来た。
意味がわからないウンスは何故?どうして?と詰め寄るがチャン侍医は頑として了承しない。
二人が揉めていると薬草園に入って来たヨンが二人を見て、どうした?と声を掛ける。
「医仙が湯屋に行きたいと申したので、許可出来ないと伝えました」
「お風呂に行きたい〜!」
既に駄々っ子の域に達しているウンスをヨンはため息混じりに眺め、チャン侍医に視線を向けた。
「誰か付き添いを付ければ良いんじゃないのか?湯屋位・・・」
「違います。医仙は蒸し湯に入りたいそうです」
「医仙が?」
蒸した部屋の中に入りたいとは珍しいとウンスを見ていたが、
「汗をかくのだから、肌着でも裸でも良いそうです」
「でしたらなりません」
ヨンも首を振って断って来た。
「何でー?」
「水掛けも熱波役も男しかいないのに、肌着?裸など以ての外。無理です」
「じゃあ、服着るから〜!」
有るなら行きたい!
――だが。
「服を着ても無理です」
「なりません」
――何故ウンスの汗をかく姿を他の男共が見る必要があるのか?
そこは二人の考えは同じだったのだろう、
結局湯屋に行かせては貰えなかった。
【蒸し湯の治療法】
高温の水蒸気を部屋に満たし、
その高温により人体の毛穴を拡張し、
血液の循環を良くし、
汗と一緒に体内の毒素を取り出す方法。
症状回復:咳嗽
服薬:びわ葉
数刻後。
ウンスの部屋からバシャバシャと湯の音がし、
困惑したチャン侍医とその音が気になって来てしまったヨンが扉の前に集まっている。
「医仙、何をしているのですか?」
「・・・チャン先生?何って足湯だけど?」
「足湯・・・また、こんな時間に」
「だってサウナ入れないんだもの、せめて足湯だけでもやるんだから!」
即席で造った小さい風呂場だが、ウンスには丁度良いのか度々入っている様だった。しかし、トギが手伝う時もあれば一人で支度をする時もあり、そんな時は心配で様子を伺ってしまう。
夕餉も終わり殆どは就寝している者もいるというのに、
ウンスは時間など関係無く動くので二人は気が気でないのだ。
「・・・もう休む刻ですが?」
「・・・チェヨン氏もいるの?どうして?」
水音が止み少し間の後、正面の扉がゆっくり開き――。
しかし、
二人は勢い良くその扉を閉め、更に手で押さえ付けた。
「・・・足・・・、医仙!」
ヨンは半ば怒っている様に言い、チャン侍医は口を一文字に結び素知らぬ方に視線を向けている。
ウンスは肌着を膝まで捲り上げ、更に医員服も腰巻きに掛ける様に捲れていた。
ウンスの白い生足を一瞬とはいえ、瞬時に確認出来てしまう二人は驚愕し慌てて扉を閉めたのだった。
「・・・・・」
「・・・・・」
ちらりと横目でお互いを見たが、直ぐに視線を逸らす。
「何?どうしたの?!」
知らずは本人ばかりなり。
二人は顔には出さず、
内心で深いため息を吐いたのだった――。
次の日、
トギが薬湯を作ってくれ、
ウンスは無事にちゃんとした足湯を堪能できたのでした――。
【終わり】
△△△△△△△
二人は後で練気すれば良いんじゃないかしら?🙂落ち着こうぜ
書いてみたかったお話で、戀シリーズのキャストが合っていたので彼らにしてみました。🌺
とりあえず、番外はここで一旦終了です。
違うのも更新していきますよ。
・・・妄想癖にも練気室が良いそうで。
シュッ!三/ ˙꒳˙)/💦イクシカネェ!
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