ー常永久ーシンイ二次創作 -170ページ目

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。


※この話は“君降る~”の中で通路が消えて、
二人が会えていなかった
数年間の間にあった出来事です。


君に降る華【特別話】⑵





「どうりで寒いと思ったら、雪か」


呟きヨンはポツポツと降り始めた雪に気付き曇天を見上げた。


近くに同じ様に立っていたチュンソクも見上げたが、視線をそのままヨンに向けるとその眼差しは空なのかはてはその先なのか何処か遠くを眺めている様にも感じ、気持ちが落ち着かなくなり始めていた時に隊士が近付いて来た。


「隊長、キム氏がお呼びです」


その言葉にヨンは小さく舌打ちをし踵を返して中へと入って行き、その背中を二人は静かに見守っていたが。


「まだ隊長機嫌悪いままですかね?」

「機嫌悪いだけなら、その方が良い。何も思わなくなった方が恐ろしいからな」



数年前のあの出来事はまだ強くチュンソクの記憶に残っている。

虚ろな瞳はこの世に絶望しか無く、あのまま部屋で命を絶つのでは?とさえ不安になったのだ。しかし、その日からヨンは徐々に今までの荒々しさが無くなり市井で暴れる事も少なくなっていた。

周囲は落ち着いたと安堵したが、チュンソクにはそうには見えず、より不安だけが増したのだった。


それでもヨンを何とか繋ぎ止めているとすれば、

あの白い花の装飾の髪飾りだろう。

あれを懐から出して眺めている時のヨンは、微かにだが微笑んでいる様にも見える。


しかも、


「――あー、本当に心配だ」


時々それを握り目を閉じ、何かを祈る様な姿に驚いた事もある。


その持ち主を心配しているという事は、その者はまだ何処かで生きている・・・という事なのだろうか?


まだ真実は謎だが、その時のヨンが妙に人間らしく見えチュンソクはその方が良いと感じたのだった。




領地の見回りなど頭に入っているのか、キム氏とその子息は宿屋の女将達に小さな宴を用意させ妓生まで呼び、その光景にヨンはギリと歯を食い縛った。何度も見た事有る光景だったが、その度にあの時の苛立ちと絶望と悲しみが押し寄せ、思わず雪の中へと走り出しそうになる。

走れば、何時か前にはあの女人が待っているのではないだろうか?漸く会えたとあの手を握り、身体を抱き締める事が出来るかもしれないと。


「あぁ、来た来た、あれが迂達赤隊の隊長チェヨンというのだ」

「まぁ、まだ若く見えますがもう隊長なの?凄いわ!」


子息の横にいる妓生がヨンを見て興味深気にちらちらと見て来るが、そんな視線など無視しヨンは部屋の端に座るとキム氏に顔を向けた。


「明日市井の者達を呼び、僅かながら禄を配ろうと思っている。広い場所を探しておく様に」

「は」


禄を撒き、自分達の存在を知らしめる為なのだろう。ため息が出そうになり、必死にそれを耐え頭を下げて用事は済んだとばかりに部屋から去ろうとしたが、その子息がヨンに声を掛けて来た。


「そういえば、お主が数年前雪山の大木を倒し妖魔の女を追い払ったと話があるが、それは本当か?」


ピクリと身体が震えたが・・・。


「真の事でございます」


ヨンは低い声で返事をした。


「その妖魔をお主は見たのだな?どんな姿をしていたのだ?」




――少し心に傷を持っていたが軽やかに笑う、

白い花の様な美しい女人だった。




「・・・この世では見た事も無い姿でした故、言葉には言い現せませぬ」


「しかし、お主がその女人に惑わされたと話があるが・・・?」


子息は下世話な表情になり、キム重臣や数人の妓生達も薄く笑っている。


妖魔が女人なら惑わされる武道しか出来ぬ、馬鹿な男だと嘲笑っているのだろう。

はたして、妖魔の女とどんな閨を過ごしたのかと。



「いいえ、住処を探っていたにすぎません」


「・・・ふうん」


つまらない返答に、やはり兵隊は楽しくないと吐き捨て妓生と話し始めた子息を一瞥し、ヨンは部屋を後にした。



――耐えろ、まだ俺は大丈夫だ。


ウンスが向こうで一人勉学に励んでいるではないか。


何時か、自分を思い出し再び会う時まで――。



漏れそうになる内功を抑え、ヨンは廊下を歩いて行った――。








「まぁ、3日前にイギリスから帰って来たばかりなんですか?」

「ええ、先週ユ先生とお話してから直ぐ仕事が入りまして――」


長々話す内容に何時もはつまらない筈なのに、ウンスは気持ちが浮き足立っていた。


彼の話は海外にも支社を持つ商業関係だとカルテを見て知っている。そして、彼はどうやらその中でもエリートの部類に入るらしく、年に何回か海外に出張しているというのだ。

上層部に彼の親族もいる為、何らかしら不祥事をしない限り彼が落ちる事は無いかもしれない。


――今度こそ良いんじゃない?


ウンスの中で男性に好かれる為の仕草や話し方を探り、上手く好印象を与えなくてはと姿勢を正すと――。





――カチャリ。





「・・・・ん?」



何処かから聞こえた金属音にウンスの動きが一瞬止まった。


何だったかしら?

と考えたが、


「ユ先生、食事が終わったらドライブに行きませんか?」



男性の声に意識は直ぐ引き戻され、

金属音の事は頭から離れてしまったのだった――。










③に続く

△△△△△△△△


耐えるのよ、ヨン。

まぁ、まだまだ続くのですが・・・

ウンスさん、誰かが念を送っている様ですよ?





あ〜、そして今日がワンワンワンの日だった〜。🐶

鎖の話は今日出せば良かったですかね?

余計、生々しい?✨






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