ー常永久ーシンイ二次創作 -168ページ目

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。



※この話は“君降る~”の中で通路が消えて、
二人が会えていなかった
数年間の間にあった出来事です。


君に降る華【特別話】(4)





結局男性はあれから美容整形外科に来る事は無く、一人患者が減ったがウンスは何も無かったかの様に過ごしていた。


「あの患者さん、今度は違う病院に行っているらしいわよ?意味がわからないわ」


同僚の話では、違う病院に通いそこでも違う女性に声を掛けているという。

どうやら彼の好みが医療従事者かその関係者なのかもしれない。


「あの男は、一体何の夢を見ているのかしら?」


そんな男に全員が天使になると思うなよ、と言った同僚が違う病院の友人達に連絡をした様だったが、ウンスはそんな事はどうでもよくなっていた。


「・・・何か、あったのかなぁ?」


まさか自分があの時代に行っていた、と今も冗談ではないかと思っているが消えた髪ゴムとバッグに入っている道具、更に冬になると余計思い出すのだからそれも彼氏が出来ない要因なのだろうか、とも考えてしまう。



「・・・また、無理しているんじゃないの?あの人」


「あの人?」


ウンスの呟きを不思議そうに聞いて来た同僚に何でもないと首を振り、椅子から立ち上がり午後の診察の準備を始めた。



「・・・チェヨンさんも無理しないでよね」


バッグの中の医療道具を思い出し、

ウンスはボソリと呟いた――。








重臣親子はその地の郡主の屋敷に招かれ、昨日よりも更に華やかに舞踊手まで集め民に与えた禄の分楽しむつもりなのか、色とりどりの食事まで用意されている。ヨンが不服そうに黙ったまま端に立っていると、重臣親子の横に座る郡主はそのヨンに目を止めた。


「おや、彼はチェ家の嫡子のチェヨンではないか?」

「郡主殿は知っているのですかな?」

「はい、私が開京にいた頃あの者のお父上には世話になったので。まだ見た時は子供だったが、父親に顔付きが似て来た様ですな」


あの者は幼い頃から文武に優れ、あの赤月隊の隊長にも認められる程の逸材だったと郡主は話し出した。


「・・・やはりチェ家の者は王宮も離したくないのでしょうな」


あの家を蔑ろにすると従わない者達がまだ沢山おり、唯一の跡継ぎの彼はとても重要なのだと郡主は言う。



「へぇー、余程腕も立つのでしょうね・・・」


その話を聞きニヤリと口角を上げ、子息はヨンを見つめたのだった。








「・・・は?」



「お主が大木を倒したという、技を見せてはくれぬか?」




ヨンはその重臣の子息の言葉に硬直してしまった。

それは聞き間違いではなかったらしい。


この若造はヨンの内功を目の前で見せろと言う。


固まるヨンと後ろで狼狽える迂達赤隊士達を見て目を細め子息は笑う。


「まぁ、こんなに大勢の場所では緊張して出せるものも出ないかもしれないが」


まるでヨンの内功は先程まで踊っていた舞踊手の様に所詮は見世物なのだと、

皆の前で見せろと言い、出来なければ小さい男だと卑下する。

この若造のやり口は手に取る様にチュンソク達には見えていた。だが父親のキム氏も我が子可愛さなのか、特に気にする様子も無く此方を見ているだけだった。



「・・・わかりました」


「隊長!」


後ろからチュソクが慌てて止めたが、ヨンはちらりと一瞥するだけでまた前を向いた。

しかし、その眼差しは怒りに燃えているのを隊士達は直ぐに感じ取り、何も言わずに中央に歩いて行くヨンを不安気に見送るだけだった。



――俺は、ウンスに再び会う。

それ迄は何があっても耐えると考えていたが、もう限界なのかもしれない。



だが、


ふとヨンは懐の髪飾りの場所に手を当てたが、何時もと違う違和感に襟を捲り見ると髪飾りの黒い紐が切れていた。


「あ」


ヨンは焦りながら髪飾りを取り出すとプツンとちぎれる様に紐が切れ髪飾りから外れている。

何故か伸び縮みする頑丈な紐だと思っていたのだが・・・。


・・・向こうで何かあったのか?


もしくは、俺を心配してくれているのだろうか?



「・・・ふ、ありえそうだ」


来る度に怪我を聞いて来たウンスだった。



そんな事を思い出していると、先程まであった怒りがすっかり消えてしまった。


――なら、気にしない様にするさ。


「持っていろ」

「え、え?」


近くにいたトクマンに鬼剣を渡しヨンは広間の中央に歩み立つと、

酒を手に此方を見ている郡主と重臣親子に身体を向けた。


はらはらと再び曇天からは雪が舞い、

見ている者達の息も白くなるが、

何故かヨンの周りだけは雪が見えない。


だが、見えない訳では無く降っている雪はヨンの肩に落ちる前に消えている。

郡主が先にそれに気付き目をパチパチと瞬きし、重臣親子も後に気付いた。

じっくりヨンを見ると、肩辺りの空気が歪んで見える。


身体から発する内功が雪を溶かしているのか、

ヨンの肩も髪にも全く雪は積もらないでいた。




「怪我をなさいませんよう・・・」



――お前が言ったのだから、


・・・避けろよ?



屈辱的な姿だというのに、

目を薄めたヨンの姿は静かに笑っている様にも見え、

何故か子息は背筋がヒヤリと冷たくなった――。






(5)に続く

△△△△△△△


ヨン氏は気分が落ち着いたようで😌。








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