ー常永久ーシンイ二次創作 -167ページ目

ー常永久ーシンイ二次創作

☆信義-シンイ-の二次創作ブログ☆
(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。




ジグザグ(28)




「いらっしゃいませ」
「・・・へぇー、随分とお洒落な土地に建てているのね」

「・・・・・」

入って来た早々ウンスの声を無視し、値踏みする様にクリニック内を見渡し始めた女性達をウンスは黙って見ていた。

やはり、彼女達は変わらないのか?あの後医療関係に進んだのだと思っていたのだが、半数は実家に戻って行ったのだとヒョンジュが話してくれた。


『家の事情云々などは聞きはしなかったが、大抵は実家の事業を継いだり、学歴が欲しかったり・・・まぁ、色々だな』

「だったら、経済学部にでも行けば良かったんだ」

何の為に大学に入ったのか?
スピーカーにしていた為、正面に座るヨンも口出しし、ウンスとヒョンジュの会話に混ざっている。

「・・・」

ウンスは視線をちらりとヨンに向けてしまう。
そうは言っても、ヨンが自分に会わなければまた彼女達の将来も変わっていたのかもしれない。
とはいえ、そこはもう変わらない過去でありこれからの自分達の邪魔をされても困るのだ。

そういう訳で、ウンスは行動を起こしたのだった。





「お客様、ご用は何でしょうか?」

「・・・む」

ウンスの接客業スマイルに女性達は不機嫌な顔になる。更々客として来たつもりは無い事は見て取れるのに、ウンスの態度が更に癪に障るのだろう。
更にウンスは営業スマイルで接客を始めていく。

「お顔はとてもお美しいと思いますが、くすみや色素沈着が出始めていますね。それだとプラズマコースですが、お客様の場合最近取り入れた磁気コースや肌のハリを復活させる金の針パックなどをおすすめ致しますわ。同年代ですからね、これからは肌の再生速度は落ちるばかりですし、今から予防をしていかないと後々後悔する事になるかもしれませんものね」

そう言いウンスはカウンターにパンフレットを出す。

少し前から本国でも流行り出したクリームやパックにテラスピキュールという小さい針を含ませ、塗る事で肌修正作用を起こし細胞の再生を促進させる施術やマグネットで剥がす磁気パックコース等をこのクリニックでも最近取り入れた。

「この磁気パックコースにも12種類の有効成分が入っておりますので、アンチエイジングや美白効果希望の方におすすめです」


――貴女達もそろそろ危ないでしょう?

ウンスの含みのある接客に女性達はこめかみをひくつかせ睨み付ける。美容関係に詳しいウンスの話し方はあからさまで、自分達は怠っていた訳ではないと顔を顰めた。

「ここの客になるつもりは無いわ!ユウンスに言いたい事があって来ただけよ」
「・・・ま、そうよね」

呆れた表情で肩を竦めたウンスに女性達の一人はビシリと指を指し、

「ユウンス!貴方いい加減、チェヨンを解放したらどうなの?」

「は?解放?」

「大学時代からヨンを振り回しているのよ?彼の人生の邪魔ばかりしている自覚はあるの?」
「・・・邪魔」
「そうよ、大学時代ならまだしも今もだなんて――」
「―――!」


「・・・・・」

飛び交う女性達の話を聞き、ウンスははぁと呟き頬を掻く。

・・・何だろう、このデジャヴは?

ふと、考えていたが、あ、とウンスは口を開けた。

――あぁ、それは私が数年間考えていた事だ。

ヨンに振られ、だったら離れている間忘れようとしていたのにヨンは全く離れ様とはしなかった。毎年誕生日プレゼントが届き電話も掛けて来る。
好きでも無いのに優しくされる辛さに、自分の邪魔をしないで欲しいと心の中で罵っていた。

結局はお互いの勘違いと言葉足らずな関係だっただけで、ヨンは一貫して自分を想ってくれていたのだ。そして嬉しいと思いつつも悔しくて、天邪鬼な自分を解してくれたのもヨンだった。


「貴方がいたから、大学時代も遊ぶ事が出来なかったのだわ。折角クラブにも来たというのに」

ピクリとウンスの口端が動いたが、

「あぁ、その事ならヨンから話は聞いています」
「だったら、いい加減彼を・・」
「ではなくて。彼がクラブに行っていた理由よ」

はぁーとウンスがため息混じりに言い、女性達は眉を顰める。

「彼が言うには、クラブで待っていたのは男性だったのだと」
「だ、男性?」
「その男性に用があり、済んだのであの場所は行かなくても良くなったとか」

確かにその後は二度とヨンがクラブに来る事は無かった。いくら誘っても、「用がない」と取り付く島もなかったのだ。だからか、女性達は数日間だけ通っていたヨンを鮮烈に覚えていたのだった。

――男?

誰かと話していた記憶はあったが、相手が誰かとはわからない。意味がわからないと女性達は不思議そうにしているが、ウンスは呆れながらも話し出す。

「私の先輩達に脅しを掛けていたのよね。本当に子供みたいで呆れちゃうわ」

と、言いながらもウンスはちらりと女性達を見て薄く笑う。


「・・・結局は独占欲が強かったのよね、あの頃から」

「・・・ッ」


その言葉とうっすらと微笑むウンスの姿に、
大凡の想像が付いた女性達は再びウンスを睨み付ける。

クラブに来ていたのも、結局はこの女の為だったのだ。







(29)に続く
△△△△△△△

偶に何気に入って来るジグザグです🙂



かなり前の更新でしたからね。
前の話はここから・・・






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・・・美容方法を教えて下さった方々
本当にありがとうございます(´▽`)
何時も勉強になります。





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