ジグザグ♧(27)
何となく予想は付いた。
いや、実はする前からだろうなーとは思っていた。
でも、やはり自分の我慢はもう耐える事は出来ず制御出来なかった事は事実です。
何時もみたくがっついてしまった事も事実です、すみませんでした。
だから、そのお詫びとして先に起き朝食を作ったのは罪滅ぼしや何かを誤魔化そうとした訳では無いのは信じて欲しい。
あまり、自分達は朝食も食べない方ではあるからウンスも食べるかどうか・・・いや、食べるよね、はい、だって昨日夕飯さえ食べていなかったよね。わかります。はい、すみません。
・・・えぇ、コーヒーも自分が作ります。
後片付けも・・・いや、いいよ、俺がやるよ。大丈夫だよ、アメリカでもうこんなの慣れてしまったんだから・・・。
・・・と、いう訳で、ウンスはまだ出掛けないよね?もう少しいてくれるよね?だって、おかしいじゃないか、今日は休日だって言っていたのに。
彼奴は昔から空気を読まない奴だった。
ヒョンジュがあの女連中にウンスのクリニックを教えたなんて、メールを読まなきゃ良かったよ。
随分と行動力のある奴らだな、昨日あんなに邪魔だと言ったのに。え?俺に言われて余計にウンスに怒りが向いたのだろうって?本当に馬鹿な奴らだ・・・。
ほら、絶対ふらつくと思ったんだ。
だから、それは明日にでも、ウンスがいなければ彼奴らも来ないって。
ね?だから・・・。
「うるさいわね、私がいなかったら後々スタッフの子達に被害が及ぶじゃないの」
「・・・だったら、俺も行く」
「来なくていいって言っているでしょう」
「そこがおかしいって言っているんだ。何で俺がいたら駄目なんだよ?」
「貴方がいたら、あの女性達が本音を言わないからよ!」
「・・・・・」
口をへの字にし、ヨンは拗ねた眼差しをウンスに向けている。
が、ウンスはここは譲れないと言う。
ヒョンジュのメールでは、ヒョンジュが煽る様にあの女連中達にメールを送ったという。
婚約者のウンスを見て悔しかったんだろう?と。
同じ医者を目指した筈が、自分達は挫折し医者にもなれなかった。しかし、ウンスは医者になり、やはり常に横にはヨンがいて、独立してとうとう次は結婚だ。
あの時代、自分達が上だと思っていたが既にそこから違っていたのだと言ったという。
ヒョンジュの個人的意見も含まれていたらしいが、その通りだったのでヨンには何も思わなかった。
だが、その言葉が女連中には余程悔しかったのか今日ウンスのクリニックを見てやると言って来たというのだ。
ウンスはやれやれと椅子から立ち上がったが、手を腰に当て摩っている姿にヨンは、ほらね、と声を掛けるとその言葉にウンスは薄く目を細め、お前が言うのか?と冷たい眼差しにサッと目を逸らした――。
「・・・とはいえ、今日は本当は休みなんだけどねぇ」
スタッフ達もいないクリニックの受付フロントに一人で座り、
ウンスは全くとため息を吐いた。
パソコンやスマホを弄り一時間程経つと、
鍵を開けておいた入口の自動ドアが開き、
その音にウンスはちらりと視線を移したのだった――。
(28)に続く
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ウンスが言って良いよ、と言ったのでヒョンジュ氏は言っただけです。
確実にヒョンジュの個人的意見で言ったのでしょうね・・・。(*´`)
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