エントランスホールで女神は微笑む⑫ | ー常永久ーシンイ二次創作

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
エントランスホールで女神は微笑む⑫




「・・・・・」

「・・・・・」


二人は乗り込んだエレベーターの煌びやかさに無言になってしまう。上昇する間も外の景色が見えるガラス張りの室内はある意味、更に高揚感を増す為なのかもしれない。

「2階か・・・」

招待状を見ながら話すチャンビンにウンスはちらりと横目で見る。

「地下とか無い?」
「地下?会場にそんな場所なんて見た事無いですが・・・。あぁ、でも吹き抜け型だとしたら2階も使うのかも」

会場のフロアが2階で1階まで使うのなら、確かにエレベーターに乗る必要はある。

「じゃあ、何処かにあるとか・・・」
「地下に何かあるのですか?」
「VIPルームとか・・・」

如何わしい何かが行われている可能性もあるでしょう?と話すウンスにチャンビンは、口を開け呆けた。何のドラマの影響なのか?

「・・・それは、どうかと」
「わからないわよ。大手企業同士とはいえ、半分は財閥関係者じゃない。めくるめく・・」
「それこそドラマの見過ぎですよ」
あっさり切り捨てるチャンビンの言葉にウンスはむっと顔を顰めた。


結局は男性達は深く考えていないのか?そもそも、受けても本人達はどうって事も無いのだろう。
イライラ、モヤモヤするのは何時も女性側ではないか。

キリキリと再び眉が上がっていくウンスを見て、チャンビンは何か迂闊な事を言ったのだと気付き、しまったと視線をさ迷わせているうちに、エレベーターは2階に到着し扉が開いた。


  まず、フロアの広さに二人は驚いた。

赤い絨毯と高級感漂う内装。
天井を見上げれば、あちこちにシャンデリアの照明がぶら下がっている。
チャンビンはウンスに此方にと促し、近くに立っている男性コンシェルジュに声を掛けた。

「すみません、この招待状の会場は・・・」
「はい、此方です、どうぞ」

彼は少し歩くと重厚な木の扉の前に立ち、中に入るよう促して来る。どうやら、この階全てが会場に作られており、区切られた別会場ではまた違うパーティーが行われている様だった。どんどんと奥に入って行く事に今更ながらに緊張し、二人は目を合わせその会場内に入って行った。




耳を打つのはざわめきとグラスが交わる音。
ピアノの軽やかな音楽と人々の笑い声。


見渡すと広い空間に大勢の人がいて、各々が楽しそうに会話をしていた。

明る過ぎない品の良い照明、壁端に高級感漂うソファーが並び、テーブルには溢れる料理の数々にウンスは思わずキョロキョロと周りを見てしまう。

「すご・・・」
「全てが高級品ばかりか、流石だな」

これをあたり前の様に楽しそうに興じている者達がいるのか、とチャンビンとウンスは衝撃を受けていた。

「と、兎に角、チェヨンさんを探さなくては・・・」

そう言い、
ウンス達が足を踏み出し掛けた時に、

「よろしければ、ウェルカムドリンクはいかがですか?」
後ろからホテルスタッフが声を掛け、持っているトレイには幾つかのグラスが乗っていた。

それどころではなくウンスはいらないと言い掛けたが、直ぐに横からチャンビンが2つ取りスタッフに微笑んだ。

「これを頂くよ。後は向こうにあるバーカウンターに行くから」
「はい。楽しんで下さいね」

スタッフが去るとウンスにグラスを渡し、飲んでと促す。

「ウェルカムドリンクは主催者側の心遣いですからね、飲むのがルールですよ」
「・・・わかったわよ」

渋々口に運んだが、入っていたのはアルコール度数が低いシャンパンでウンスは直ぐに飲み切ってしまった。

「チャンさんのカクテルだったの?いいな」
「・・・もう、ユさんは」

酒になるとやはり何時もこうなのだなとため息を吐き、空になったグラスをカウンターに置くと、
ウンスの背に手を添えて賑やかな人混みに入って行く。






「・・・いないな」

「むむむ」


暫く会場内を歩いてもヨンの姿を見つける事が出来ない。
チェヨンは185cmを軽く超えた身長なのだから一目でわかる筈なのに、その彼が見えないのだ。
チャンビンはおかしいと首を傾げ、ウンスは怪しい考えに顔を顰めていく。

「あ、でも・・・」
チャンビンが前を見ると、チェヨンの会社役員らしい男性を見つけゆっくりと近付いて行き、声を掛けられた男性は始め不審そうな眼差しを二人に向けていたが、二人がチェヨンの知人だと知ると焦って頭を下げた。

「チェ氏ですか?おそらく彼なら、下ではないでしょうか?」
「下?」
「下ですって?」

ピリピリとし始めたウンスを宥めながら、チャンビンが男性から話を聞くとフロアの中央部分を指差し話し出す。

「主に各上層部は、階段を下りた1階にいます」

二人は端を歩いていた為にあまり気付かなかったが、真ん中には下のフロアに下りる階段があり、どうやらヨンはそこにいる様だった。

男性は苦笑し、話を続けている。


「今年漸くチェヨン氏が出席でしょう?先程、違う会社の人達が家族を連れて行ったり、美女を連れて下りたり、その中の誰かでも気に入られたラッキーですよねぇ」


「・・・ラッキー?」


チャンビンは言葉を発さず目だけをウンスに向けると、ウンスからは再び底冷えする程の冷気が放たれている。
チェヨンの事だから、ウンス以外に興味など行かないと思うが相手が自分の会社と関わりがある企業の面々をどうやって躱していくのか?そこが疑問だった。

「如何わしい事はしていないと思うけど・・・」
「は?」
「いえ、何でもありません」
顔を背け、ウンスの表情を見ないまま即答する。



「・・・下りますか?」

「下りるに決まっているでしょう、ここに何の為に来たと思っているのよ!」



――・・・いや、
それは知らされていないのでわからないのだが・・・?



男性が二人の先を歩き階段まで近付くと、下からはまた違う音色の音楽が聞こえて来た。

「・・・本当は下りて良いかもわかりませんが二人がチェ氏の知人で彼も了承しているのでしたら大丈夫だと思います」
彼が了承しているかは謎だが、その言葉に即二人は、
「大丈夫です」
と返事をした。

ウンスがいるのだから、まず断らない。
チャンビンはわかっている。



2階程の騒がしさは無く会話もそれ程聞こえない――。



「他の女性を口説いていたら、恋人解消だわ!」

「いやいや、それは有り得ないでしょう?」


そう言いながら、二人は階段を下りて行った――。






⑬に続く
☆☆☆☆☆☆☆


・・・地下は無かったみたい。
下に上層部しか入れない会場はあるけど😚
ヨンは一人でどうなっているのやら・・・。




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