君に降る華◆⑷ | ー常永久ーシンイ二次創作

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(小説・イラスト・日記等)
二次創作に嫌悪感のある方はオススメいたしません。


※二人の出会いが少し違いますのでわからない方は前話の“君に降る華”を先にお読みする事をおすすめ致します



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君に降る華◆⑷




ウンスはチャン侍医の話を聞き暫く呆けていた。

その様子を少しの間見ていたチャン侍医だったが、診療所から声が聞こえ席を立ち座っているウンスに声を掛けた。

「わからない事がありましたら、またお聞き下さい」

だが、チャン侍医の言葉を聞いているのかウンスは窓に顔を向け何かを考え始めた様で返事は無い。

「・・・?」

天界から参ったこの方がこの地を知りたいという事は、隊長の申し出を受けるという事なのだろうか?
それならば、数年前からこの方を待っていた隊長には喜ばしい話だろうが、別な考えだとしたら?
話を聞くと隊長の“チェヨン”という名前しか知らなかったという。この地が高麗なのも今になって知ったとか。

「・・・はて、数年前は二人は何の話をしていたのか?」

隊長はこの方に詳しい話をしていなかったのか?
もしくはこの美しさに浮かれていたのか?

不思議な二人だと首を傾げながら、チャン侍医は診療所へと消えて行った。


『―ですから、先代の王様は慶昌君様であり、まだ先代には諡はありませんがその前の王様は忠穆王、その前は忠恵王、忠肅王、忠・・・』
『あ、そこはもういいんだけど・・・。元?て言った?』
『はい。元には順帝の后になった奇妃もおり――』
『奇?』

・・・奇皇后?
――えぇ、するとここは高麗末期じゃないの?


『・・・ん?チェヨン?―“崔瑩”?』

『・・・は?』
『えぇ?・・・まさか〜!』
『はい?』

ウンスの口がパカリと開き、目を丸くした顔をチャン侍医も不思議そうに見つめるだけだった。



チェヨンは私が助けた女性を王妃と言った。
その傍にいたのは王様だとも言っていた。
急いで帰らなければならないと、治療間も無い王妃を馬車に乗せこの王宮まで帰って来た。
どうやら小さい部隊の隊長では無かったらしい。
もしかしたら、あの偉人かもしれないのだ。


「もしかしたらあの時は少し警戒をしていたのかもしれないわね・・・」

いよいよ自分の記憶の中に残っていた雪原に佇む純朴な青年は、昔の事だと思わなければならないのかもしれない。


――後で彼はこの部屋に来るだろう、確認してみようかな・・・?








ヨンは来た時と同じに不機嫌な顔のまま康安殿を後にしていた。

しかしあの場で顔に出さなかっただけでも、よく耐えたと自分でも思う程だ。
やはりというか・・・。
何処かからは漏れると思っていた。

・・・まさか彼奴ではあるまいな?

重臣のチョイルシンを一瞥したが、あの男はヨンの視線など気にもせず王様とキチョルの会話を注意深く聞いているだけだった。
そしてその王様は、その戸惑いを隠す事無く顔を強張わせる始末でヨンは内心舌打ちを打ってしまう。だがそんな苛立ちを抱えているヨンなど、会話をしている者達には知った事ではないのだろう。

―しかし。

何故か、キチョルだけは時々ヨンに視線を向けて来るのだ。

「・・・・・」

無表情で返しているヨンに何やら、含みのある笑みまで見せて来る。
ヨンは静かに、だが剣を握り締める手に力を込めた。



「・・・何の事かと思えば、そんな御伽噺が広まっているのか?」

王様の言葉に徳成府院君キチョルはいやいやと手を緩やかに振る。

「私もその様な戯言を信じる程愚かではありません。ただそんな空想話で王妃が助かった等と民が信じたらどうでしょう?そこを私は危惧しているのです」
「当たり前だ。華佗とな?王妃の首の治療はチャン侍医が行った事であり、今も侍医が王妃の往診をしておる。薬員が付き添いでいるが王妃を脈診出来るのは侍医だけだが」
「そうですとも。高麗一の医者がいるのですから、そんなおかしな話が出る訳が無いのです。――・・・」

王様とキチョルの上辺だけの会話は暫く続いたが、キチョルは王様が核心を話さない事に焦れて来たのだろう、ふと視線をヨンに向けて来た。

「道中、危険な目にもあったらしいが、おかしな事もなかったか?」

「おかしな事というと?」
「何やら、空がおかしな色をしていたというのだが?」
「あの時は酷い大雨が続いておりずっと曇天でした。皆足下を見ていた為、空などわかりませぬ」


ぬかるんだ道を、馬車を引いて護衛して来たと言うが、護衛が下しか見ないなど有り得ない話だ。
天候の異常等はわからないと言うヨンにキチョルは口をへの字にし、目を薄めただけだった――。










⑸に続く
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途中で切りました。(*´`)✨中途半端・・・




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