鈴の鳴る方へ(19) | ー常永久ーシンイ二次創作

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鈴の鳴る方へ(19)




「私達に話をするのでは無く、彼と話をすれば良いんじゃないですか?」

そう言い、ビンは顔を昇降口側に向けるとヨンが歩いて来た。彼はまだメヒが見えなかったらしく、ビンとウンスを見つけるとにこやかに近付いて来て、

「帰るんですか?だったら・・・」
一緒に。

そう言おうとしたが、門の影で見えていなかったメヒを見つけ目を大きくし驚いた。
「メヒ?」
「ヨンが後でと言ったのに、連絡してくれないからここまで来ちゃったわ!」

ふふっと笑顔で話す彼女を見てヨンは何故か戸惑っている様でもあった。視線をビンとウンスに向けて来たが、ビンは何も言わず目を動かしチラッとメヒを見てヨンに戻している。
寮に来させるなよという事なのだろう。

「ウンス、私達は行きましょうか?」
「えぇ」
ウンスを連れて行くビンに驚き、ヨンは焦ってウンスを見ると困った顔をコチラに向けて・・・しかし、前を向き二人は歩いて行ってしまった。
「・・・何だよ、もう」
折角ウンス先輩と帰る事が出来る様になったというのに。
顰めた眉のままそれを彼を見上げているメヒに向けた。

「連絡と言っても、もう道場も辞めたし師匠にお世話になる年でもないんだよ。来られても困るよ」
「まだ高校1年じゃない、ご飯だって大丈夫かと皆心配・・・」
「皆?まだ先輩達いるのか?」
「ええ」
「そうか・・・、なら良かった。」

ヨンは頷き、納得した様子を見せメヒは顔を不思議そうにするがヨンは再びメヒを見ると真面目な顔になり話し出した。

「今迄師匠にはお世話になって来たから、感謝しているんだ。だけど、今は受験勉強に集中したいし道場にはもう行かないよ」
「何で・・・?」
「道場だって俺より才能がある先輩達が沢山いるんだから、継ぐ人だって絶対いるだろ」

その言葉に、メヒは驚いた顔になり、次第に唇を噛んで下を向いてしまった。
ヨンの気持ちは道場を継がないという事なのだ。
・・・それはつまり。

「小さい時には師匠の後を継いでも良いって言っていたじゃない・・・」
「自分の目指す場所が変わったんだ。それに・・・」
何故かそこには戻りたくないと、それにヨンの頭の中に一瞬ウンスが浮かんだが、それは別な気持ちなのだろうと直ぐに消した。

――今はウンスが近くにいるだけで安心している自分がいた。
あわよくば、な考えも無くはないが焦って変な行動をしてウンスが離れてもまずいし、まずは自分に彼女が近付いて来てくれる様にしなくてはならない。
ビンとの関係の様に、お互いの好みを知る関係迄には絶対に持っていきたいのだ。
勉強は大変だが、ヨンとしては今がとても楽しい生活を送っている様に感じている。

「だから申し訳ないけど、師匠には後で連絡する。メヒも受験生だろう?そっちに集中した方がいいと思うぞ」
そう言いヨンはメヒの横を通り過ぎ、慌ててヨンを止め様としたメヒにヨンは背中越しに顔だけ振り向いた。

「あと、寮に来ても中には入れないからな。多分寮長も入れないって言うだろうし」
他の学生だっているのだから、来られても困ると言う。
「寮長?」
「さっきいただろ?3年生の男子先輩が。あの人寮長で管理人なんだよ」

『私も教えられません』

きっぱりと拒否をして冷たい眼差しを向けて来た、あの男子生徒が管理人?
来ても絶対に入れないと言う目をしていた。
隣りにいた女子生徒は、この間ヨンの家にいた人ではなかったか?
一緒に帰るという事はあの男子生徒の彼女なのだろうか?
彼女?

「・・・彼だって彼女と帰っていたじゃない」

同じ寮なのに、彼は彼女がいて良いという事なのか?
しかし、その言葉にヨンは顔を顰め、「は?」と静かに怒りを向けて来た。

「チャン先輩の彼女がウンス先輩?何言ってんだ?あの二人は親友同士だよ」
あくまでも“昔からの親友”だと言うヨンにメヒが片眉を上げる。

「男女の中に親友なんてあるの?そんなもの、直ぐに恋人に変われる場所だわ」
「・・・・・」
いたい所を突かれヨンは黙ってしまう。
二人の様子は確かに親友を超えて、恋人に見えなくもないからだ。

「煩いなっ、まだわからないじゃないか」

そう言うとヨンは不機嫌になりメヒから離れ去って行き、その様子を黙って見ていたメヒは大きな瞳を瞬たかせ、え?と声を出した。

「まさか、ヨンはさっきの女性を・・・?」

顔はチラリとしか見れていない。
この間も今日もあの女子生徒はコチラを見ようともしなかったのだから――。






(20)に続く
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・・・あ~、20話迄いってしまった汗。
とりあえずはヨン君は道場継ぐ気は無い様です。

ジグザグとどちらを先出そうか迷ってしまった・・・(^_^;


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