この連載では、
これまで私が手放してきたもの、
これから手放そうとしているものを記していきます。
そしてそれを手放したことで、

  • 何が変わったのか

  • どんな気持ちになったのか

  • 何を失い、何を得たのか

小さく暮らす中での、正直な記録として綴っていきたいと思います。
これは「減らす」ための話ではなく、
自分にとって本当に大切なものを残すための物語です。




多すぎたコスメ




今回は、私が手放したたくさんのコスメの話。
限定色、評判のいい色、美容系のYouTubeでオススメされていた色。
気づけば、使いきれないほどの色が集まっていた。

コスメは、私にとってなくてはならないものだ。
けれど選択肢が多すぎると、メイクをする際にいちいち迷いが生じたり、似合わない色をつけてしまった日には、「今日はイマイチだな」と思いながら一日を過ごす羽目にもなる。



以前持っていたドレッサー。

ごちゃごちゃ具合がよく分かる。



コスメを増やしていた時の私は、
これを使えば今の自分が少し良くなる気がして、

似合うかどうかを確かめる前に、

とりあえず買うことが多かった。


でも不思議なことに、

数が増えるほど朝のメイクは楽しくなくなっていた。
どの色を選べばいいのか分からず、

結局いつも安定の同じ色に戻る。
たくさん持っているのに、使いこなせていない感覚が残っていた。

ある日、すべてのコスメを机に並べてみた。
肌にのせてみると、違いははっきりしていた。
顔が明るく見える色、安心する色。
そして、どこか無理をしているように見える色。

似合わない色を手放すのは、少し勇気がいった。
流行や憧れを手放すようで、ためらいもあった。
それでも、「今の私」をきれいに見せてくれる色だけを残すことにした。

コスメが減った引き出しは不要になり、ドレッサーも手放した。
今はコスメポーチに入るだけしか持っていない。
いつも使っているダイニングテーブルに、スタンドミラーを置いてメイクしている。
迷う時間が減り、朝の支度が短くなった。



多すぎたコスメを手放して気づいたのは、
私に必要だったのは色の数ではなく、
自分に似合う色はこれだ!と、
知っている安心感だったということ。
少ない色で、私はもう十分に整っている。