7月21日、都内で開催された「頑張っぺ福島フォーラム(福島の明日を拓く挑戦者たち)」というイベントに参加してきました。
このイベントは、社会イノベーター公志園という団体と、福島の銀嶺食品工業の大橋雄二社長が中心となって、震災や原発事故に負けずに立ち向かっている人々を囲む内容でした。100名ほどの参加者が、ゲストのお話しに耳を傾けました。
大橋社長は若いころから血友病という難病と闘い、今でも車いすの生活なのですが、持ち前の明るさとポジティブな発想で「地ぱん」というブランドを立ち上げ、独自の技術でおいしくて健康に良いパンを作っています。私達との関係も深く、いち早くI-tubeを工場に設置していただいています。
他にも福島の銘酒「大七酒造」の10代目 太田社長や有機農業に取り組む菅野さん、福島コミュニティ放送の菅原社長、シンガーソングライターのAVEさんなど、今の福島を生き抜く大橋社長の仲間がゲストとして参加しました。
お一人お一人の話がとても重みがあり、とても語りつくせないので、震災の時の銀嶺食品のお話しを紹介します。
当日、大橋社長は東京にいたそうです。会社と連絡が取れなくなり、ようやく福島に戻ったのは3日後だったそうですが、スタッフの判断で、ありったけのパンの在庫を住民のために出したのだそうです。しかも24時間体制で。電気がつかないので夜は車のヘッドライトをつけて営業したとのこと。
銀嶺食品のこの姿勢に感銘した周囲の関係者が、水や燃料を分けてくれて、震災3日後には、パンの製造が可能になったとのことです。地場で地に足をつけて、信頼されているからこそできることですよね。
そんな大橋社長が、私に「君のところの装置(I-tube)を震災前につけていたから、震災の後でも質の高いパンを作れたんだよ。ありがとう。」と話してくれました。
感激しました。
銀嶺食品のパンのほんの一部です。左が福を呼ぶごま味噌パン、右が、大七酒造とのコラボ商品「日本酒仕込アンコロリン」(酒粕を練りこんでいます)です。
この日もそうですし、私も地元が宮城なので、震災の後特に思うのですが、この地域で自分で立ち上がろう、って思っている人のパワーってすごいです。元気出してください、なんて恥ずかしくて言えません。逆にいつもパワーをもらいます。
風評被害は現実としてあります。でも、負けないでください、なんて言わなくても負ける気なんかないみたいです。
私にできること、おいしいパンを食べ、おいしいお酒を飲むくらいかな…
他にも素晴らしい話がいっぱいあったので、また書きます。
PS 大橋社長のことを書いた本「笑う門には福島来たる」が発売されます。
よかったら手に取ってみてください。
シンプル生活
佐藤 晋一


