現実はいつまでも過酷に感じてしまう。
思い出す過去に光を見つけてしまう。
未来を見つめると、真っ暗に見えてしまう。
そんな時、どうしても光を見たくなってしまうのは・・・私が弱いからかな?
過去の光に縋ってもいい。だって、私は今ここにいるんだから。
睡蓮で知られるモネ。
色が見えなくなってしまう晩年。彼は、思い出の中の花の色を記憶の絵の具で描いていた。
そこに、どんな意志と想いがあるのか?
私には分からないけど、私は勝手に共感してしまう部分があるって言いたない。
今、目の前にある美しさが見えない
「今、目の前にある美しさより、記憶の中の光と色に、私は心を奪われる。」
モネの言葉として出会った、この一文がずっと心に残っている。
※モネ本人の発言としての出典は確認できていませんが、私はこの表現に強く惹かれました。
美しい景色を見ているはずなのに、何も感じない。
そこにあるはずの楽しさも、面白さも、魅力も、心に届かない。
そんな時ってありませんか?
正直、今の私はそんな感じ。
日々の生活に追われ、支払いに追われ、ただただ目の前の現実を乗り切るだけ。
未来を見ようにも、真っ暗で何も見えやしない。
だからなのかな?
時々、過去の記憶の中にある光が、どうしようもなく美しく見えてしまう。
あの頃は良かったな。
あの景色は綺麗だったな。
あの時間は幸せだったな。
でもね、別に過去に戻りたいわけじゃないんだ。
過去の光は、戻ってこなくてもいい
過去はもう取り戻せない。
同じ時間も、同じ景色も、同じ人との関係も、二度と同じ形には戻らない。
そんなことは分かってる。
でも、だからこそ大切にしたいんだよね。
もう手に入らないものだからこそ、記憶の中で大切に持ち続けたい。
それって、そんなにおかしなことなのかな?
過去に縋ることを、現実逃避だと言う人もいるだろう。
未来を見ろ、前を向け、今を生きろ。
うん、分かってるよ。
でもさ。
過去を大切にすることと、今を生きることは、別に矛盾しないでしょ?
過去を忘れなきゃ前に進めないなんて、誰が決めたんだろうね。
正しい言葉だけでは、誰も救われない
世の中には、正しい言葉が溢れている。
こうした方がいい。
こうするべきだ。
こうすれば上手くいく。
大いに結構!
確かにその通りなんだろう。
でも、正しいことが分かっているからって、出来るとは限らない。
出来ないから困っているんでしょ?
分かっているのに、受け入れられない。
やりたいのに、出来ない。
そんな人間の心情を無視して、綺麗な正論を並べたところで、何が解決するんだろう?
良さそうで甘美な言葉だけでは、足りないんだよ。
人間は、そんなに理屈通りには生きられない。
思考や理性で理解していても、心は別のものを求めてしまう。
リスクやデメリットを知っていても、甘美な蜜に惹かれてしまう。
だからこそ、今の現実にはない何かに縋りたくなるんじゃないかな?
過去の記憶だったり、未来の可能性だったり。
それも、人間らしい心情なんだと思う。
未来は真っ暗。過去は光っている
未来なんて、誰にも見えない。
だから真っ暗なんだよね。
何があるのか、何が起きるのか、幸せなのか不幸なのか。
何一つ分からない。
でも、過去は違う。
記憶の中でスポットライトを浴びた部分だけが、鮮やかに浮かび上がる。
美しかった景色も、楽しかった時間も、忘れられない人も。
反対に、後悔や自責の記憶に光が当たることだってある。
人は過去の光に縋るから、今を苦しく感じるのか。
それとも、今が苦しいから、過去の光を探してしまうのか。
どちらなんだろうね?
壊れていないから、鮮明に光が見えるのかもしれない。
むしろ、壊れそうだからこそ、光って見えるのかもしれない。
答えなんて分からない。
でも、分からなくてもいいんじゃないかな。
私がモネの絵に惹かれるのも、そんなところなんだと思う。
目の前の景色だけじゃなく、記憶の中にある光や色を、自分が感じたように描いてもいい。
そこに私は、人間らしさを感じるんです。
私は、ここにいる
今が地獄のように苦しい時もある。
反対に、楽しくて極楽のような時間だってある。
でも、どちらも不条理な世界の一部屋に過ぎないのかもしれない。
その部屋から出たら、きっと世界は丸いんだろうね。
どこまで行っても終わらない。
何かを乗り越えても、また何かが始まる。
そりゃあ、疲れちゃうよね。
でもさ。
私は、ここにいる。
過去を見てもいい。
未来を見てもいい。
可能性を探してもいい。
トラウマと戦ってもいい。
今の現実が辛くて、過去の光に縋っていたっていい。
だって、私は今ここにいるんだから。
出来ることは、出来ることだけ。
持てるものは、持てる分だけ。
何もかも手に入れることなんて出来ないし、全部を抱えて生きることも出来ない。
だから、選ぶんだ。
「どうしたい?」って、自分に聞きながらね。
答え合わせは、これからの人生で
過去も、現在も、未来も、可能性も。
全部含めて、自分の人生という過程なんだろう。
今、大切にしている記憶が、この先どんな意味を持つのかなんて分からない。
今は苦しいだけの日々も、いつか振り返れば、違う光が当たるのかもしれない。
もちろん、苦しい思い出のまま残ることだってあるだろう。
それでもいい。
無理に良い意味を持たせる必要なんてない。
ただ、今の自分が大切にしたいものを、大切にしていたい。
もう戻らない過去を、取り戻そうとする必要もない。
だって、私はここにいる。
これからも、ここで出来ることをしていくだけなんだから。
🪶シンプルフレーズ
過去の光は、戻ってこなくてもいい。
未来が真っ暗でも、今が苦しくても。
私は、ここにいる。
出来ることは、出来ることだけ。
持てるものは、持てる分だけ。
だから今日も、自分に聞いてみる。
「さて、私はどうしたい?」
そんなふうに、自分の人生を選びながら生きていけたら、素敵じゃないかな?




