服装って面白い。
同じ人間なのに、着ているものが変わるだけで、なんとなく受ける印象まで変わってしまう。
学校では制服を着る。
会社では制服やスーツを着る。
制服を着れば「生徒」や「店員」として見られるし、スーツを着れば「会社員」「社会人」といった印象を持たれやすい。
服装が作る印象と自分の姿
制服やスーツには安全性や機能性、所属を分かりやすくするという、ちゃんとした理由がある。
でも、それだけじゃないんだろうね。
服装には、どうやら「人をそれらしく見せる力」がある。
ジャケットを着れば、なんとなく大人っぽくなる。
ニットなら柔らかく、優しい印象になる。
ジャージなら活発そうに見える。
アクセサリーをつければ個性的に見える。
流行の服を着れば、おしゃれに見える。
誰もがある程度、そんな先入観を持っているんじゃないだろうか?
もちろん、本当の性格なんて服を見ただけでは分からない。
それでも人間は、見た目から勝手に想像する。
だから服装って、単なる「布」じゃない。
相手に自分をどう見せるのかという、ひとつの記号なんだと思う。
無難って、実は強い
だから男性ならジャケットやスーツ。
女性ならワンピースやブラウス。
こういう服装が「無難」とされるんだろうね。
でも、「無難」って悪いことじゃない。
むしろ、かなり便利だ。
きちんとして見える。
清潔感を出しやすい。
大人っぽく見える。
相手に変な先入観を持たれにくい。
つまり、服装だけである程度の印象を作ることができる。
自分をプロデュースするという意味では、ものすごく合理的な選択なんだと思う。
服は自分自身も変えてしまう
そして面白いのは、服装が変えるのは「相手から見た自分」だけじゃないこと。
スーツを着ると、なんとなく背筋が伸びる。
お気に入りの服を着ると、出かけたくなる。
少し格好いい服を着ると、いつもより堂々と歩いてしまう。
これが「形から入る」ということなんだろうね。
服装によって自分の気持ちや行動まで変わる。
だから服装は、
「相手にどう見せるか」
だけじゃなく、
「自分をどう動かすか」
という道具にもなる。
だったら、
「こういう人に見られたい!」
と思う服を着ればいいじゃん。
……と思うんだけど、ここで問題が出てくるのよ・・・
「こう見られたい」と「こう見える」は違う
これが服装の難しいところ。
自分では、
「知的に見せたいから黒髪短髪にスーツ!」
と思っていても、実際に他人から見ると、
「なんか柄が悪い……」
となることもある。
私なんか、まさにそれ。
短髪黒髪にスーツ。
服だけを見れば、別に悪い組み合わせじゃない。
むしろ真面目そうに見えそうな組み合わせなのに、私が着るとどうも柄が悪くなるらしい。
……なんでだよ(笑)。
結局、「似合う」というのは服だけでは決まらない。
髪型、顔立ち、体格、色、姿勢、表情、清潔感。
いろんなものが組み合わさって、最終的な印象になる。
だから「正しい服装」というものがあるわけじゃないんだろうね。
制服を着れば役になる
考えてみれば、コスプレなんてもっと分かりやすい。
服を着替えただけなのに、キャラクターになる。
制服を着れば、その役になる。
スーツを着れば、職業を感じさせる。
ジャケットを着れば、大人っぽくなる。
ワンピースを着れば、きちんとした印象になる。
服には、人間に「役」を与える力がある。
じゃあ、そのとき演じているのは誰なんだろう?
自分なのか。
与えられた役なのか。
それとも、相手の頭の中に作られた「自分」なのか。
たぶん全部なんだろうね。
自分が「こう見られたい」と思って服を選ぶ。
社会は「その服なら、こういう人だろう」と見る。
そして自分自身も、その服を着た自分に合わせて振る舞ってしまう。
服を着るだけで、
「自分」
「役」
「相手の印象」
この3つが少しずつ動いていく。
そう考えると、服装って結構奥深い。
結局、どう見えるかはあなた次第
第一印象を服装だけで完全にコントロールすることなんてできない。
どんなに「これが正解」と言われる服を着ても、似合う人もいれば、似合わない人もいる。
同じスーツでも、怖く見える人もいれば、優しく見える人もいる。
同じワンピースでも、可愛らしく見える人もいれば、知的に見える人もいる。
だから結局は、
「何を着れば正解なのか?」
ではなく、
「私は、どう見られたいのか?」
そして、
「実際の私は、どう見えているのか?」
この二つを考えることなんだろうね。
服装は、自分を作る。
相手の印象も作る。
ときには、自分の行動まで変えてしまう。
だったら、服装を楽しめばいい。
こう見られたい。
こんな自分でいたい。
今日はちょっと違う自分でいたい。
そんな気持ちで服を選んでもいい。
ただし……。
「俺はこれで知的に見えるはず!」
と思って着たスーツ姿が、実際には「ちょっと怖い人」に見えている可能性もある。
そこまで含めて、服装なんだろうね。
演じるのは、自分か?
役か?
それとも相手の印象か?
さて、どう見せる?
どう見える?
そして、どう振る舞う?
結局は、あなた次第です!




