初対面の会話って難しい。だから「環境」を使えばいいんじゃない?

初めて会う人との会話って、本当に難しい。

「相手の話をよく聞きましょう」
「目を見て、相づちを打って、質問しましょう」

 

……いや、それが出来たら苦労しないんですよ(笑)。

 

だって相手だって初対面なんです。

何を話していいのか分からない。
どこまで自分のことを話していいのか分からない。
相手がどういう人なのかも分からない。

 

お互いに緊張して、警戒して、自分のパーソナルスペースを守りながら話している。

 

そんな状態で、

「さあ、あなたのことを聞かせてください!」

なんて言われても、なかなか話せないですよね😱

  「話を聞く」だけでは関係は作れない

もちろん、相手に気持ちよく話してもらうことは大切です。

でも、それだけでも関係は作れないと思うんです。

 

自分のことも少しずつ開示していかないと、相手からすれば、

「この人、私のことばかり聞いてくるけど、自分のことは何も話さないな」

となるかもしれない。

 

かといって、自分ばかり喋って距離を縮めようとすると、それはそれで相手が置いてきぼりになる。

初対面って、この距離感が難しいんですよね。

 

だから私は、最近こう考えるようになりました。

「会話だけで何とかしようとしなくてもいいんじゃないか?」

 

  二人の間に「共通のもの」を置いてみる

例えば、初対面の人と喫茶店に入ったとする。

 

いきなり、

「趣味は何ですか?」
「休日は何をしていますか?」
「仕事は楽しいですか?」

と聞くより、

 

「このコーヒー美味しいですね」

くらいから始めてもいい。

 

「静かな場所ですね」

でもいい。

 

「人気のお店みたいだけど、何が有名なんでしょうね?」

でもいい。

 

これなら、いきなり相手自身に踏み込んでいない。

話題が二人の間ではなく、二人の目の前にあるんです。

 

すると、

「そうですね」
「私はちょっと苦いかな」
「ここ、前にも来たことありますよ」

なんて返事が返ってくるかもしれない。

 

そこから、

「へえ、こういう店好きなんですか?」

と、少しずつ相手自身の話に移っていけばいい。

  「質問」ではなく「感想を置く」

ここが結構大事なんじゃないかな?と思っています。

「このコーヒー美味しいですね」

 

これは質問じゃない。

だから、相手に答えを要求していない。

 

相手は、

「そうですね」

だけでもいい。

 

「私は苦いの苦手なんですよ」

でもいい。

 

「普段コーヒー飲まないんです」

でもいい。

 

つまり、相手が好きな方向へ話を広げる余白がある。

そして自分も、

「僕はこう感じました」

という小さな自己開示をしている。

 

その自己開示を相手が拾ってくれれば、そこからまた相手の話が始まる。

 

自分の感想を少し置く。
相手の反応を見る。
反応したところを拾う。

この繰り返しなら、無理やり話題を作らなくても会話が続いていくかもしれない。

  会話を「盛り上げる」必要なんてない

初対面だと、どうしても、

「会話を盛り上げなきゃ」

と思ってしまう。

 

面白い話をしなきゃ。
沈黙を作っちゃいけない。
相手を楽しませなきゃ。

でも、そんなに頑張らなくてもいいんじゃないでしょうか?

 

初対面の目的って、別に漫才をすることじゃない(笑)。

「この人はこういうものが好きなんだ」
「こういうことを面白いと思うんだ」
「こういう話にはよく反応するんだ」

そういう小さな情報を、お互いに交換していけばいい。

 

その積み重ねで、

「なんとなく話しやすい人だな」

になっていく。

 

関係って、いきなり出来上がるものじゃないですからね💦

  ただし、「環境を使えば万能」というわけでもない

 

ここは注意が必要です。

「この店、静かですね」

と言ったからといって、相手が必ず話してくれるわけじゃない。

「そうですね」

で終わることもある。

それは相手が会話下手だからとは限らない。

単純に、その話題に興味がないのかもしれない。

 

だから大切なのは、

「環境の話をすること」ではなく、「相手がどこに反応したのかを見ること」

なんだと思います。

 

反応が薄ければ、無理に掘らない。

 

逆に、

「実は私、こういうお店好きなんです」

と急に話が広がったなら、

「へえ、どんなところが好きなんですか?」

と、そこを拾ってみる。

 

質問を用意しておくというより、相手の反応を次の話題にする。

そのほうが自然なのかもしれません。

  会話は「距離を縮める技術」なのかもしれない

考えてみれば、初対面の会話って、相手を楽しませるためだけのものじゃない。

 

お互いに、

「この人には、ここまで話しても大丈夫かな?」

と距離を測っている時間でもあるんですよね。

 

だから、いきなり深い話をする必要なんてない。

 

天気の話から始めてもいい。

店の話でもいい。

料理でも、コーヒーでも、景色でもいい。

 

ただ、そこにほんの少しだけ自分の感想を入れる。

「美味しいですね」
「僕はこういう店好きなんですよ」
「思ったより静かですね」

それだけでも、ただの世間話から少し変わってくる。

 

安全だけど、無個性ではない。

 

そのくらいの自己開示が、初対面にはちょうどいいのかもしれません。

 

そして相手が何かを返してくれたら、今度はその返事を拾う。

 

そうやって少しずつ、

「二人の間にあった緊張」

を、

「二人で共有している話題」

に変えていく。

 

会話が上手い人って、面白い話をたくさん持っている人じゃないのかもしれません。

 

目の前にあるものを使って、相手が話しやすい場所を作れる人。

そして、相手が一歩出てきたら、自分も一歩出る。

 

その繰り返しが、初対面の人との距離を測るということなのかもしれません。