シンプルフレーズは結婚について最近よく考える。
私は、結婚失敗している側だから・・・偉そうには言えないけど
それでも、知っていることがあるから考える。
経験しているから考える。
感じたことがあるから考える。
相手が悪いのか?自分が悪いのか?
でも、きっと私が悪いんだろうとは思うけどね・・・
人と人の縁って、本当に不思議
人と人の縁って、本当に不思議なものだと思う。
たまたますれ違った人。
同じ学校になった人。
同じ職場になった人。
画面の向こうで出会った人。
そんな人たちと、同じように出会って、同じようにすれ違っていく。
その中のほんの一部と、友達になったり、仲良くなったり、特別な関係になっていく。
考えてみれば、人と人が特別な関係になるって、ものすごく稀有なことなんですよね。
しかも、その関係はとても儚くて淡い。
ちょっとした言葉で、良くも悪くもなる。
第一印象の見た目や雰囲気だけで、相手を良く思ったり、苦手だと思ったりもする。
相手のことを何も知らないのに、人は簡単に人を判断してしまう。
それが人間なんだろうな、と思う。
人を知るには、時間がかかる
本当は、人って一度会っただけでは分からない。
何度も話して、くだらない話をして、一緒に過ごして、ちょっと嫌なところも見えて、それでも一緒にいる。
そういう時間の積み重ねで、ようやく、
「この人って、こういう人なんだな」
と分かってくる。
ところが、今はみんな忙しい。
仕事に家事に趣味に、自分の時間。
誰もが時間に追われている。
だから、人を知るための時間も、そのために使う労力も少なくなっている。
「誰かと繋がりたい」と思っていても、関係を一から作っていくことは、結構面倒くさい。
連絡を取る。
予定を合わせる。
相手の気持ちを考える。
嫌われるかもしれない。
断られるかもしれない。
人との関係って、案外コストがかかるんですよね💦
タイパとコスパのいい繋がり
だから今は、タイパやコスパのいい出会いを求めるようになった。
異性とは繋がりたい。
でも、できるだけ自分にとって都合のいい関係がいい。
そんな気持ちがあっても、不思議ではないと思う。
マッチングアプリやSNSなど、ツールを介した出会いが増えたのも、そういう時代だからなのかもしれない。
もちろん、ツールが悪いわけじゃない。
むしろ、ツールによって今までなら出会えなかった人と出会えるようになった。
遠くの人とも繋がれる。
趣味や価値観の合う人を探すこともできる。
人と人の繋がり方が多様になったことで、可能性も自由も増えた。
これは、とても大きなことだと思う。
でも、人間関係は効率だけでは作れない
ただね・・・
出会うことは効率化できても、人を知ることまでは効率化できないんじゃないかな。
人を好きになることも。
信頼することも。
一緒にいることが心地よくなることも。
それには、やっぱり時間が必要なんだと思う。
「この人と会うことに、どんなメリットがありますか?」
なんて考えていたら、こぼれ落ちてしまうものもある。
なんとなく話した。
なんとなく楽しかった。
気が付いたら、また会っていた。
そんな一見すると無駄な時間の中から、人との関係が生まれることだってある。
人間関係には、どうしても余白が必要なんだと思う。
じゃあ、何を選べるんだろう?
人との繋がりが自由になったからといって、何もかも選べるわけじゃない。
条件は選べる。
年齢も、距離も、趣味も、仕事も、価値観も。
でも、その人を好きになるかどうかは選べない。
相手が自分を好きになるかも選べない。
一緒に暮らしたらどうなるかなんて、もっと分からない。
つまり、私たちが選べるのは、人間関係のほんの一部分なんですよね。
だからこそ、
「自分は、どんな人と繋がりたいんだろう?」
ということを考えることが大切なんじゃないかな。
仲人は、出会いを繋ぐだけじゃない
私は、結婚相談所の仲人って、単純に「人と人を繋ぐ仕事」ではないと思っている。
出会いの場を作るだけでもない。
「あなたには、この人が合っていますよ」と答えを決めることでもない。
もっと手前にあるもの。
その人自身が、
「私は何を求めているんだろう?」
と気付いていくこと。
何を求めているのか。
何が必要なのか。
何が足りないのか。
どんな人と繋がりたいのか。
どんな関係を作っていきたいのか。
そこを一緒に考えていく。
私は、その過程をエスコートしていきたいと思っている。
「相手探し」の前に「自分を知る」
例えば、「優しい人がいい」と言ったとしても、
「どうして優しい人がいいんだろう?」
と考えてみる。
「安心したいから」なのかもしれない。
「大切にされたいから」なのかもしれない。
「自分のことを理解してほしいから」なのかもしれない。
そうやって考えていくと、最初に言っていた「優しい人」という条件の、その奥にあるものが見えてくる。
そして、自分が求めるものだけじゃない。
「自分は相手に何を渡せるんだろう?」
ということも見えてくる。
人との関係は、一人では作れないから。
相談所という「安全マージン」
人と人の縁は、どこまでいっても合縁奇縁。
仲人が縁そのものをコントロールすることなんてできない。
どれだけ条件が合っていても、好きになるとは限らない。
どれだけ仲人が勧めても、関係が続くとは限らない。
だからこそ、私は相談所を「安全マージンを持てる出会いのフィールド」として考えている。
相手の情報を確認する。
一人では分からないことを相談できる。
出会うまでの不安を減らす。
自分の気持ちを整理する。
それによって、完全な偶然や無防備に任せるのではなく、少し安心して不確かな関係に踏み出せる。
安全だから失敗しない、ということじゃない。
不確かなものだからこそ、一人で全部背負わなくていい。
私は、そんな意味での「安全マージン」が必要なんじゃないかと思っている。
縁を作るのではなく、縁を選ぶ人をエスコートする
人と人の繋がりは、いつの時代も不安定で不確かなもの。
だから、誰かが正解を決めてあげることなんてできない。
選ぶのは、その人自身。
誰と出会うのか。
誰と繋がるのか。
何を求めるのか。
どんな関係を作っていくのか。
その選択の積み重ねが、きっとその人の道になっていく。
だから私は、人と人を無理やり繋ぐ仲人ではなく、
その人が自分にとって、どんな繋がりを求めているのかを知り、その縁を選んでいくことをエスコートする仲人。
そんな相談所をやっていきたい。
人と人の縁は、合縁奇縁。
だからこそ、面白い。
そして、だからこそ。
その不確かな縁に踏み出す人の隣に、そっと誰かがいる意味があるんじゃないかな。



