忙しいって毎日言っているのは、私です。
でも、そんなに忙しくはないんです・・・
やらないといけないことから目をそらしているだけなんです。
だって、嫌なんだもん・・・
忙しいって、最高の現実逃避かもしれない
「忙しい」って、便利な言葉だと思う。
仕事が忙しい。
家事が忙しい。
子育てが忙しい。
今は余裕がない。
やりたいことも、やらなきゃいけないことも、「忙しい」でペンディングできる。
でも私は、最近この「忙しい」って、単なる言い訳じゃないんじゃないかと思っている。
むしろ、現実を取捨選択するためのスキルなんじゃないかって。
忙しいって、自分で選んでいる
私の実家は、共働きの兼業農家だった。
農業があって、仕事があって、さらに田舎独特の地域の繋がりもある。
寄り合い、消防、婦人会……とにかく24時間365日忙しい。
そんな「忙しい」という状態を見せられ続けた子供の私たちは、当然のように自分たちで遊ぶようになった。
ある時、私は「遊んで欲しい」と言ったと思うんだ。
返ってきた言葉は、
「ご飯はちゃんと食べさせている」
だった。スゴイ記憶に残ってる(笑)
これには返す言葉がなかったですね~
清々しいほどに、「忙しいから仕方ない」と、子供ながらに思える返答だったから。
別に親を否定したいわけじゃない。
ただ、忙しいっていうのは、そういうものなんだと思う。
その人たちには、その人たちの優先順位があって、その優先順位を一生懸命に消化していた。
とても大変だったことも、今の私なら分かる。
今だからこそ忙しいって重要なコトなんだと思えるんだ。
逃げながら、別の現実を進める
仕事が忙しい。
大いに結構じゃないか?
嫌な現実から目を逸らして、忘れたい不安から逃れて、仕事に没頭する。
しかも、お金が貯まる!!!
最高じゃないか。笑!!!
もちろん、本当に忙殺されている人もいる・・・
仕事をして家に帰るだけで限界なのに、そこへ家事や育児まで加わったら、ハードを超えてヘルモードだ。
そんな人に「忙しいなんて言い訳でしょ」なんて言っていいわけがない。
実際、忙しいんだから。
その上で、忙しいことには悪い面だけじゃないと思う。
仕事をしている間は、仕事のことだけ考えればいい。
掃除をしている間は、掃除に集中すればいい。
走っている時なら、次の電柱まで走ることだけ考えればいい。
明確なゴールがあれば、余計なことを考えなくて済む。
寝る前のあの嫌なモヤモヤを持ち出さなくていい。
家に帰った瞬間の、なんとも言えない消失感を感じなくていい。
忘れたい過去のフラッシュバックに怯えなくていい。
こんな心の解放があるのだとしたら、「忙しい」というのは自分を守るための、とても大切な自己防衛機能なんだと思います。
ペンディングしたって、別の現実は進んでいる
読みたくて買った本が積み上がっている。
「仕事が忙しくて読めないんだよね」
これ、よくある話でしょ?
宿題があるのに、なぜか部屋の掃除を始める。
めっちゃやる気あるのに、無意味に漫画読み始めちゃう。
恋人が欲しいと思っていても、
「今は仕事が忙しいから」
とペンディングする。
旅行に行きたいと思っていても、
「今は余裕がないから」
と先送りする。
一見すると、逃げているだけに見えるでしょ?
でも、部屋は綺麗になる・・・はず?
仕事は進む・・・終わってくれ。
お金は貯まる・・・使いたくなるけどな。
全部投げ出して休日は全部寝る。よく眠れる。この背徳感が無敵。・・・翌朝スッキリする?
つまり、ペンディングした問題は解決していなくても、別の現実はちゃんと前に進んでいる。
だから私は、「忙しい=悪い」とは思わない。
人間、全部の現実を同時に引き受けるなんて無理なんだから。
今向き合えるものを消化して、今は向き合いたくないものを棚上げする。
それだって、現実との付き合い方の一つだと思う。
もちろん、ペンディングした問題が消えるわけじゃない。
いつか向き合わなきゃいけないこともある。
それでも、今は仕事をしていたほうが楽なら、仕事をしたっていい。
不安を忘れるために働いたっていい。
お金が貯まるんだから。
そして……結婚前の男性が、結婚式の準備から逃げるために仕事を忙しくする。
これもまあ……ある意味、自己防衛なんじゃないですかね。笑
忙しいって、案外、悪くない。
現実から逃げながら、別の現実を前に進める。
そんな現実逃避があったって、いいじゃないか。

