言葉には力がある
言葉を変えれば世界は変わる
発する側と受け取る側で意味と価値はズレて当然
だからこそ、理性と欲望を分けるように、言葉も分けて扱う必要がある

同じ言葉なのに、なぜこんなにも苦しくなるのか

 

同じ言葉を聞いているはずなのに、人によって受け取り方が違う。

同じ言葉を使っているはずなのに、伝わっている意味が違う。

 

それはきっと、当たり前のことなんだろう。

 

だって、言葉は辞書の中だけで生きているわけじゃない。
その人の経験、立場、欲望、恐れ、期待、記憶。
そういうものを全部まとって、初めて「意味」になるからだ。

 

だから、言葉の意味と価値が、
発する側と受け取る側で違うのは必然なんだと思う。

 

でも、私たちはその当たり前を忘れやすい。
同じ日本語だから通じるはず。
同じ言葉だから同じ意味のはず。


そう思ってしまう。

そして、通じなかった時に傷つく。
否定された気がする。

分かってもらえないと感じる。

 

けれど本当は、
最初から言葉はズレるものなんだろう。

 

  言葉には力がある

私は、言葉には力があると思っている。

言葉は、ただ気持ちを説明するための道具じゃない。
言葉は、世界の見え方そのものを変える。

 

たとえば、

「失敗」と言えば苦くなる。
でも「経験」と言えば少しだけ意味が変わる。

 

「我慢」と言えば苦しい。
でも「選択」と言えば、少しだけ自分の意志が残る。

 

「人生」と言うと重い。
でも「LIFE」と言うだけで、少しだけ余白が生まれる。

 

「計画」だと固い。
でも「プラン」だと、まだ揺れや遊びが残る。

 

たったそれだけの違いなのに、
心の受け取り方は変わる。


見え方が変わる。
生き方まで変わっていく。

だから、言葉を変えれば世界は変わる。

世界そのものがすぐに変わるわけじゃない。


でも、世界に押し潰される自分の受け取り方は変えられる。
それはとても大きなことだと思う。

 

  世界は一つの意味を押し付ける

 

本当は、言葉にはもっと余白がある。
もっと複数の意味があっていい。
もっと曖昧で、もっと揺れていていい。

 

でも、世界は一つを押し付けてくる。

主体性とはこういうもの。
責任とはこういうもの。
幸せとはこういうもの。
大人とはこういうもの。
正しさとはこういうもの。

まるで正解が一つしかないみたいに。

 

だから苦しくなる。

一つの意味に合わせられない人は、
間違っていることにされる。
遅れていることにされる。
足りないことにされる。

でも違うんだと思う。
言葉に一つの意味しかないんじゃない。
一つの意味に固定したがる世界の方が、不自由なんだ。

 

  使う側として、受け取る側として、言葉を分けて扱う

だから私は、
言葉を一つの意味で持たない方がいいと思っている。

 

使う側としての言葉。
受け取る側としての言葉。

その二つを分けて考える。

 

さらに言えば、
理性と欲望を分けるように、
言葉の理解と受け取りも分けた方がいい。

 

理性で見れば、
「ああ、この人はこういう意図でこの言葉を使ったんだな」と理解できる。

 

でも欲望や感情の側では、
「その言い方は傷つく」
「その言葉は重い」
「私はそうは受け取れない」
ということがある。

 

それでいいんだと思う。

 

理解できることと、受け入れられることは違う。
意味が分かることと、納得できることも違う。

ここを無理に一つにしようとするから、
言葉に押し潰される。

 

だから、理性では理解する。
でも感情では距離を取る。
あるいは、欲望の側で別の言葉に置き換える。

 

そうやって、自分を守るための言葉を持つことが必要なんだと思う。

  言葉を増やすことは、逃げることじゃない

 

言い換えを持つこと。
別の表現を知ること。
似ているけれど少し違う言葉を集めること。

それは、逃げじゃない。

むしろ、自分の世界を守るための知恵だと思う。

一つの言葉しか知らなければ、
一つの意味に閉じ込められる。

 

でも、複数の言葉を持っていれば、
複数の見方を持てる。
複数の受け取り方を持てる。
複数の生き方を持てる。

 

言葉が増えることは、
選択肢が増えることだ。

そして選択肢が増えることは、
生きる意味の部屋が増えることなんだと思う。

  言葉の力の方向性を見出だしたい

 

言葉には力がある。

だからこそ、
言葉の使い方は大切だし、
言葉の選び方も大切だし、
言葉そのものをどう持つかも大切なんだと思う。

 

発する側と受け取る側で、
意味も価値も違うのは当たり前。


だからこそ、
一つの言葉を一つの意味で固定しないことが大事なんだろう。

 

理性で理解する言葉。
欲望で受け取る言葉。
自分を守るために選び直す言葉。

その全部を持っていていい。

世界は一つの意味を押し付ける。
でも、私たちは複数の言葉で生きていい。

 

その方がきっと、
少しだけ自分を見失わずに済むから。

 シンプルフレーズ

言葉を変えれば、世界の見え方は変わる。
だから私は、一つの言葉に一つの意味しか与えない世界を信じない。