皆様、いかがお過ごしですか?
必死に漕いでも漕いでも、目的地が「滝つぼ」だと知った時の、あの清々しいまでの虚脱感。
経験したことはありますか?
今日は、私の「傀儡(かいらい)時代」のお話をしましょう。
第2章:私は、豪華な泥舟の「馬車馬」だった。
特別、長く語るような出来事じゃない。
本当に、怒涛の勢いで、あっという間だった。
私はといえば、崩れかけた生活の土台を必死に繕おうと、新しい仕事を探し、馬車馬のように働き、明日のパンの心配をしていました。
ところが、私のパートナーは違った。
彼女は、私の預かり知らぬところで「人生の強制終了(自己破産)」という名の特急券を、勝手に予約していたのです。
これには正直、脱帽しました。
私が「どうにか家を残せないか」「再生への道はないか」と、泥臭い生存戦略を練っている間に、彼女はすでに弁護士という名の「執行人」との面談をセッティング済み。
「はい、面談の日決まったから。行くよ。GO!」
この圧倒的な推進力。
向かう先が「破滅」でなければ、どれほど頼もしかったことでしょう。
弁護士事務所での「置物」体験
いざ、弁護士先生との面談。
そこでは、私の意志など入り込む隙もないほど、事務的で、清潔で、残酷なまでに淡々と手続きが進んでいきました。
私の仕事は、ただそこに座って「はい」と頷くことだけ。
面談にも相談にも来ていないはずのパートナーの意向が、なぜか完璧に反映された書類が積み上がっていく。
「あれ? 私、この人生の主役じゃなかったっけ?」
そんな素朴な疑問は、弁護士先生の流れるような説明の中に溶けて消えました。
気づけば私は、自分の人生の幕引きを、客席から眺めているただの「傀儡」になっていたのです。
理解が追いつかない。
しかも、そこにいるのは私だけ。
実際に話を進めているパートナーは来ていない。
不思議な感覚だった。
弁護士の先生に言われたことをまとめて、家に帰って伝える。
そして私は仕事に行く。
新しい仕事で必死に働く。
今思えば、「働くだけで生きていた時間」は、ものすごく楽だった。
衣食住という名の「期間限定サービス」
それからの日々は、実に奇妙でした。
家ではパートナーが破産の準備を着々と進め、私は外で必死に働く。
時間だけが、静かに流れていった。
家のこと、子供のこと、借金のこと……全てをパートナーに「丸投げ」にできたあの時間は、皮肉にも、私の人生で最も「楽」な時間だったのかもしれません。
仕事さえしていれば、とりあえず今日を生きる衣食住はある。
車もまだある。 「あれ? 破産するって言っても、意外と困らないもんだな」 なんて、お花畑な思考に浸っていた私は、本当におめでたい「あんぽんたん」でした。
でも、時間が進むにつれて、現実が形を持ち始める。
私は「保身」、あの人は「更地」
しかし、時間は残酷です。
やがて現実は、具体的な形をとって私を殴りに来ました。
「家と車を手放す」
当たり前の結末です。
ローンが払えないのだから。
でも、私はまだ往生際悪く、それらにしがみつこうとしていました。
「手放したくない」と過去に恋々とする私と、「全てを更地にして次に進もう」とするパートナー。
この絶望的なまでの温度差。
「勝手に決めて、私を置いていかないで」という叫びは、働きすぎて疲弊した喉の奥に飲み込むしかありませんでした。
結局、私はただの後ろをついて歩く馬車馬。
自分の意志で走っているつもりで、実は誰かが引く手綱に従って、崖っぷちに向かっていただけ。
さて、家も車も、そして「自分というアイデンティティ」さえも削ぎ落とされた先に、何が待っていたのか。
……それはまた、次のお話で。
シンプルフレーズ
「前に進んでいたのは人生じゃない。選ぶことを、誰かに預けていただけだった。」
今日も、自分という操り人形を、精一杯明るく操作していきましょう。
皆様の糸が、どうか心地よい力加減で引かれますように。
ここまでで凄いのは、私は仕事しかしていない。
何一つ家族を見ていなかったんだろうな・・・状況も心情も顔すら見ていなかったんだろう。
仕事しかしていなかったから、こういうことになっている。
知らない間に出来た借金
知らない間に進んだ破産
気が付いたら家と車と仕事を手放す流れ
自業自得というより、やっと初めて・・・そういうことよ・・・

