Official髭男dismの言葉は雪の結晶。
松下幸之助の素直な心は水。
とても魅力的な比喩だと思う。
私には・・・
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雪=言葉(儚い・消える・積もると危険)
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水=心(在り続ける・混ざる・形を変える)
人は、水みたいな存在なんだと思う
蛇口をひねれば水が出る。
コンビニに行けば、当たり前のようにペットボトルが並んでいる。
水があることを、わざわざ意識する日はほとんどない。
でも、一日でも水が止まったらどうだろう。
料理もできない。
顔も洗えない。
トイレも流れない。
「困る」なんてレベルじゃない。
生活そのものが止まる。
水は、無いと生きられないのに、
在ることが前提すぎて、評価も感謝もされない存在だ。
そこが人も、似ていると思う。
評価されないのは、価値がないからじゃない
職場でも、家庭でも、社会でも。
「ちゃんとやっている人」ほど、何も言われない。
ミスをすれば注意される。
成果を出せば数字で測られる。
でも、毎日きちんとそこに居て、回して、支えていることは、
だいたいスルーされる。
それは、
価値がないからじゃない。
前提として組み込まれているからだ。
水と同じだ。
在るのが当たり前。
止まらないのが当たり前。
だから、無視される。
人は「流されやすい」から弱いんじゃない
よく言われる。
「流されるな」「自分を持て」「芯を持て」。
でも、人ってそんなに固い存在だろうか。
転職したら考え方が変わる。
人間関係で価値観が揺れる。
環境が変われば、性格だって変わる。
それは弱さじゃない。
適応しているだけだ。
水は、下に流れる。
それは「従っている」んじゃない。
重力という物理に反応しているだけ。
人も同じ。
圧がかかる方へ流れ、生き延びられる方へ動く。
それは、生き物として正しい。
型に入れたがる世界と、流れたい人
世界は、人の流れをそのままにはしない。
組織。
制度。
教育。
評価基準。
「この形に入れ」
「この通りにやれ」
「こうあるべきだ」
そうやって枠を作る。
水は、枠があれば、そこに収まる。
人も、枠があれば、そこで息をする。
でもそれは、「それしかない」わけじゃない。
川は、増水すれば形を変える。
雨が降れば、水たまりができる。
蒸発して、空に戻ることだってある。
今いる場所がすべてじゃない。
流れない部分も、人らしさ
全部が流れるわけじゃない。
どうしても譲れない場所。
変われない考え。
動かない感情。
それを
「頑固」
「扱いにくい」
「社会不適合」
と呼ぶこともある。
でも、それは水が凍る場所だ。
全部が溶けたら、形は残らない。
全部が固まったら、動けなくなる。
流れる部分と、留まる部分。
その配分こそが、人それぞれ違う。
当たり前に無視されるものほど、根源的
水は、評価されない。
点数もつかない。
ランキングにもならない。
でも、無いと終わる。
人の価値も、本当はそれに近い。
目立たなくても、
派手じゃなくても、
説明できなくても、
そこに在ること自体が、世界を支えている。
それは証明するための価値じゃない。
交換するための価値でもない。
奪われがちで、
無視されがちで、
でも、確かに在る価値だ。
シンプルフレーズ
評価されないから、価値がないんじゃない。
前提すぎて、見えなくなっているだけだ。
水みたいな存在であることを、
そろそろ、思い出してもいい。



