~それ、全部ちょっと私かもしれない~
■共感したい人:「あなたのため」と言いながら、ほんとは自分のため
エピソード
後輩が失恋したと聞いて、「私もさ、似た経験あるんだ」と話し始めるEさん。気づけば自分の話が止まらず、後輩の「話を聞いてほしい顔」が遠ざかっていく。
迷う瞬間
「これって、私の話、うざいかな…」とチラッと脳裏をよぎるけど、止まらない。
解説
“共感したい”という欲は、実は「自分も誰かにわかってほしい」裏返し。相手の感情に乗じて、こっそり自分の存在確認をしている。
客観的な感想
“共感”は相手のため。でも“共感しようとする”こと自体が、もう孤独のサイン。誰だって、自分語りでつながりたい日がある。
名言
「人の話を聞いているふりをして、自分の話のタイミングを待っていることがある。それが人間。」 — アルベール・カミュ
■共感されたい人:「わかって」が言えない、だから拗ねる
エピソード
SNSに「今日は疲れた…」と投稿したFさん。いいねは多いけどコメントがつかず、画面を見つめて「誰か、心配してよ」とぼやく。
迷う瞬間
“自分から助けを求めるのは負け”と感じてしまい、かすかな期待だけを残す。
解説
「わかってくれない」が口癖の人は、「わかってほしい」気持ちをうまく言語化できない。感情はあるけど、表現がすれ違う。
客観的な感想
“寂しさ”を誤解されると、人はますます静かになる。自分から一歩、言葉を出せるかどうかが、心の扉をノックする鍵になるのかも。
名言
「沈黙は、理解されない者の叫びである。」 — 山本周五郎
■自分の気持ちを伝えたいけど出来ない人:「言えない」と「伝えたい」の狭間で沈む
エピソード
「最近どう?」と聞かれ、「うん、まあまあ」と笑ったGさん。実は眠れない日が続いている。でも言ったところで、迷惑かけたくない。
迷う瞬間
話しかけられた一瞬、心が開きかける。でも「言ったら面倒かも」が頭をよぎる。
解説
本音が出せないのではなく、本音の出し方がわからない。自分の気持ちに“翻訳機”がついていないタイプ。
客観的な感想
気持ちを伝えるのは、強さじゃなくて練習。言葉にするたび、少しずつ「私の気持ち」は形になっていく。
名言
「心は言葉を求め、言葉は心を求めている。」 — ミヒャエル・エンデ
■心にもないことを言ってしまう人:笑顔の裏に本音を隠すプロ
エピソード
「ありがとう、助かったよ」と笑って言ったHさん。でも本当は、「なんで私だけ…」と怒りがこみ上げていた。
迷う瞬間
口が勝手に“無難な言葉”を言っている自覚はある。でも、それを止める勇気がない。
解説
表情と言葉が一致しないのは、“衝突回避”のクセ。場を荒らさないことに神経をすり減らしている。
客観的な感想
本音を出すのは怖い。だけど、嘘の言葉は自分を少しずつ擦り減らす。演技しすぎると、自分が何者かわからなくなる。
名言
「言葉は刃にもなり、鎧にもなる。」 — 誰かの心の声より
■天邪鬼な人:素直になれない、ただそれだけ
エピソード
褒められると「いやいや全然」と全否定。でも、内心は嬉しくてニヤけが止まらないIさん。
迷う瞬間
「ありがとう」って言いたい。でも、その一言が恥ずかしいし、照れくさい。
解説
愛されたいのに、試すようなことをしてしまう。素直=弱さと思ってしまう防衛型こじらせ。
客観的な感想
ひねくれてるようで、実はすごくピュア。信じたいけど、裏切られたくない気持ちの表れ。
名言
「素直な言葉ほど、不器用な人にとっては勇気がいる。」 — シンプルフレーズ辞典より
■自分は良いけど、人はダメって言う人:基準は“自分中心地球説”
エピソード
Jさんは自分の遅刻には「仕方ないじゃん」と言うのに、他人の遅刻には「社会人としてどうなの?」とピシャリ。なぜか自分の事情だけは“特別扱い”。
迷う瞬間
「私が言ってること、矛盾してる?」と一瞬思う。でも“自分は正しい”が勝ってしまう。
解説
他人の失敗には厳しく、自分には甘くなるのは、“自分を守りたい”心理の表れ。自己否定に耐えきれない心が、「自分を責めるくらいなら他人を責める」選択をしてしまう。
客観的な感想
正しさを盾にしてる人ほど、内側でたくさんの“不安”を抱えている。優しさが足りないのではなく、余裕がないだけなのかもしれない。
名言
「人を裁くことは簡単だ。でも、許すことのほうがずっと人間らしい。」 — アンネ・フランク
■やる前から出来ないって諦めて、それを他人にも押し付ける人:経験より、予測が先にくる
エピソード
「そんなの無理に決まってるじゃん」と言って、挑戦する友人を止めたKさん。実は過去に同じことをやって、うまくいかなかった苦い経験がある。
迷う瞬間
本当は「うまくいくといいね」と言いたい。でも、「自分だけ失敗してたら惨めだ」と思ってしまう。
解説
“諦め癖”は、自分の失敗体験を未来に投影する防衛反応。他人の夢を否定することで、自分の傷を正当化しようとする。
客観的な感想
「できない」は本音。でも、「やらない」理由に“他人”を巻き込むと、それはもう自己保身の物語。他人の可能性まで潰さないでいたい。
名言
「自分が諦めたからって、他人の挑戦まで奪わなくていい。」 — シンプルフレーズ辞典より
■表裏のある人:本音と建前の演技に疲れる日
エピソード
Lさんは、上司には満面の笑みで「いつもありがとうございます!」とペコペコ。でも昼休みには「アイツ、マジ無理」と友人に毒を吐く。
迷う瞬間
「こんな自分、嫌われないかな…」と不安になる。でも、無難にやり過ごす方が楽。
解説
社会の“空気”に合わせて表情を変えるのが日常。自分の本音を押し殺し続けて、誰が本当の自分か分からなくなっていく。
客観的な感想
大人になるって、ある意味“仮面を使い分けること”。でも、本音の居場所がどこにもないと、人は壊れてしまう。
名言
「仮面は身を守る道具。でも、外せなくなったら、それは呪いになる。」 — シンプルフレーズ辞典より
■内弁慶な人:安心安全エリア限定のスーパースター
エピソード
家では芸人のように喋るのに、外では「あいさつも出来ないの?」と言われるMさん。外の世界では、なぜか言葉が出てこない。
迷う瞬間
「いつもの自分を見せたい」と思う。でも、“変に思われたらどうしよう”がブレーキをかける。
解説
内弁慶は、“安心できる場所でしか自己開示できない”タイプ。繊細さと想像力が豊かな反面、他人の視線に対して極端に敏感。
客観的な感想
出せないんじゃなくて、出す場所を選んでるだけ。だから、「静かな人」=「つまらない人」ではない。むしろ、奥が深いのだ。
名言
「静かな人ほど、心の中で一番うるさい物語を抱えている。」 — ロアルド・ダール
■人前でかっこを付けたい人:崩れた自分は見せたくない
エピソード
Nさんは、どんなに疲れててもSNSでは「充実してます!」と笑顔の写真ばかり投稿。でも実際は、夜中にコンビニ飯でため息。
迷う瞬間
「本当の私を見せてもいいのかな…?」とスマホを前にして、何度も消しては書き直す。
解説
“見られ方”を気にするのは、自信がない証拠でもある。かっこつけることで、自分の存在価値を守っている。
客観的な感想
誰だって、いい顔を見せたい。でも、かっこつけすぎると、本当の自分の居場所がなくなる。「素の私」も、ちゃんと愛されていい。
名言
「見せかけの私ばかり磨いて、本当の私がどこかへ行ってしまわないように。」 — シンプルフレーズ辞典より
✦最後に✦
こうやって見ていくと、こじらせって実は「防御本能」なんですよね。
自分を守るために、ちょっと変な方向にねじれちゃった優しさや不安。
でも、それもぜんぶ「人間らしさ」だと思います。
不器用な自分に気づいたときこそ、本当の意味で「自分を好きになる」スタートかもしれません。
分かってる。
分かってるのよ?
自分のコトだもん。
だからって、認めて受け入れられるか?って言われたら、別問題だと思いませんか?
少なくとも私は、自分では分かってる。
でも、誰かに指摘されたら否定したくなる。
そこがダメだって言われたらそれまでなんですが・・・
だから、迷って、悩んで、立ち止まって・・・
自己啓発やマインドフルネスやスピの世界に入ってしまうんです。
結局、全部合わないからって・・・自分を認めていないからって・・・話を聞けないしハマれない。
そんな私に合っていたのが、哲学なんだろうね。
答えが無いからこそ見つかる世界があるって、今の私はとっても楽しい世界を見つけた気がしてる!



