結局、人は自分で自分を助けることしか出来ない。

他人の力では、本人を救うことも変えることも、助けることなんて出来ない。

 

病気も性格も環境も何もかも・・・

自分で自分を救ってあげるしか方法も選択肢もない。

人が人にしてあげられることなんて、高が知れている。

人の為に何かをしてあげたいって思いますか?

自分以外の誰かの為に、何かをしてあげたいって

大切な誰かの為に、出来ることはないか?って探していませんか?

 

自分以外の誰かの為を想って、

・沢山声を掛けてあげたり

・話や愚痴を聞いてあげたり

・食べ物を買って行ったり

・差し入れをしたり

・心配をしたり

 

いろいろしてあげていませんか?

 

それは、きっととても素敵なコトなんだろうと思いますし、誰かのことを思っての行動は尊いものだと感じています。

 

相手からも感謝されるだろうし、

周囲からも他人思いな人だって評価もされる

多くの人から好感も得られるだろう。

 

良いことは沢山あるはず。

だから、常に誰かの為にって言われるんだろうし、

人を想うことや、人の為する行動は常に認められて、称賛される。

 

でも、その人を助けられているか?

受け取った相手、

思いや行動・言葉を渡した相手は、本当に助かっていて、救われているか?

どう感じますか?

 

 

  人は、簡単には助けることも救うことも出来ない。私達に出来るのは足すことだけ

 

確かに、極限の状況や限定的な環境では

人を助けたり、救ったりすることは可能です。

 

事件・事故に関係する状況や

災害や火事等の極限の環境では

 

多くの人が助けたり、助かったりするだろう。

でも、普段の環境や生活の中で、人が人を助けることはなかなか出来ない。

 

生活のなかでのトラブルや、体調不良、不安定な精神状態や

職場や学校での人間関係

 

それらを、当事者以外が何とかすることは無理なことが多い。

出来ることは

 

・心配してあげる

・話を聞いてあげる・アドバイスをする

・元気の出そうなものを渡す

・気分転換に連れ出す

どれもこれも、解決・助ける方法じゃなく、相手に何かを渡すだけの行動になる。

 

そして受け取る相手は、いっぱいの思いや言葉を貰って・・・・

手に持てないほどの何かを持つことになって

 

それがプレッシャーになってしまう。

 

そして感じるのは・・・・

『心配させたくない』

 

そうなると、無理して我慢して、頑張って、辛くてダメになっていってしまう。

 

結局、心配してあげること自体が、相手を縛る鎖になって、

渡すものが錘になって、助かるどころか追い詰めることになることも少なくない。

 

じゃあ、何が必要なのか?

 

 

  必要なのは『引き算』減らしていくこと

 

今、助けて欲しいって感じている理由

その原因はなにかを抱えているから。

 

抱えている問題の原因は、人それぞれだろう

 

でも、同じなのは抱えている・背負っている

 

自分の状況が冷静に見ることが出来なくなっているから

それを解決するのは、抱えているモノを減らすしかない

 

両手に持てる分以上を持っているから、大変になるし苦しくなる

『誰かに渡してしまえたらどんなに楽になるのか?』

って、感じてしまえるくらいに、持ってしまっている。

 

だから、助かる・救われる方法

自分の状況を変える方法は、持っているモノを減らすこと。

 

大切なモノ

そうじゃないモノ

大切に出来ないモノ

 

ちゃんとそれを分けることが出来たなら、大切なモノ

意外は、片付けてしまえばいい

 

誰かに渡してしまうのも選択肢だろうし

止める・捨てるのも有りだし

なんなら、忘れてしまうのも良いかもしれない

 

例えば、仕事・・・

重要な自分でないとダメなモノ以外は、他の人に任せるのもいいだろう

家事や育児、家族で分担するのは当たり前

友人関係・人間関係、見直す時なんじゃないか?

ストレスの原因もそうだし

なんだっていい

 

手放してしまうだけで、うんと楽になる。

 

そう!

 

捨てたり、手放したり、渡すことが出来るのは、

その苦しんでいて、助けて欲しいって思っている本人にしか出来ない。

 

周囲の他人は、無理やり奪うことも出来るかもしれないけれど、

本人が渡す覚悟と、心の準備が無い時にそれをしてしまうと、またお互いに心配と不安の渡し合いをすることになる。

 

その人にとって、何が大切なのか分からない人には、

取ることも、奪うことも出来ない。

 

本人が、自分で選んで

自分で渡す・捨てる・忘れる

 

それが、助かる唯一の方法。

 

人が人にしてあげられるのは、常に渡すことだけ。

 

助かるのは、いつも本人が、自分の意思で

自分を助ける時にしか助からない。

 

それに、助けて欲しい時も、手を伸ばさないと誰も掴んではくれないしね。